見解ハマスタ記者席のモニターで、目を潤ませた三浦監督の表情を見た時、ああ、やっと少しは素直に感情を出せるようになったんだな、と思いました。 レギュラーシーズンの開幕戦から日本一を決めた試合前の囲み取材まで、三浦監督の言うことは基本的に全く変わらない。「一戦一戦、持ってるもの(力)を出し切る」「選手もスタッフも全員がチーム一丸」が決まり文句。CS以降は「ミスしたらしっかり反省する。反省したら忘れて次に臨む」というフレーズが加わった。 今季のDeNAはチーム失策が96個と12球団最多。キャプテン牧も二塁手部門で12球団ワーストの18失策を記録している。監督としてストレスが溜まってないはずはありませんが、それでも選手個人への批判は一切しない。 26年ぶりの日本一は、そんな番長流ガマンの賜物だった。改めて拍手を送りたいですね。
コメンテータープロフィール
1963年、広島県出身。法政大卒。デビュー作は2002年の『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)。『最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』『プロ野球二軍監督』(同)などの電子書籍版も発売中。『失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち』(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。他に『すごい!広島カープ』『2番打者論』(PHP研究所)など。東スポで毎週火曜『赤ペン!!』連載中。青学大・原晋監督著『魔法をかける』、元広島・達川光男著『広島力』、俳優・萩原健一の自叙伝『ショーケン』(すべて講談社)の構成も務めた。東京運動記者クラブ&日本文藝家協会会員。
赤坂英一の最近のコメント
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