堺市北区百舌鳥陵南町には「陵南中央公園」という、緑豊かな近隣公園があります。”近隣公園”とは、主として近隣に居住する人の利用に供することを目的とする公園だそうです。

実はこちらの「綾南中央公園」には、普通にグラウンドがあり、遊具も設置されているのですが、驚くべきことに、公園の中に古墳があります。その一つがこの「正楽寺山古墳」です。

「正楽寺山」と書いて、「しょうらくじやま」古墳と読みます。

陵南中央公園の北東側から入ってグラウンドに向かうと、緑豊かな小道のようになっています。先に見えてくるのが「ドンチャ山古墳」です。奥のグラウンド側にあるのが「正楽寺山古墳」です。

この正楽寺山古墳、そんなに盛土がされているようには見えないのですが、説明書によると、墳丘は2段に築かれていて、周囲には幅3.4m以上の濠が巡っているそうです。近くには百舌鳥古墳群の築造に関わった技術者集団の集落跡と考えられる土師遺跡があることから、その技術者集団の長が埋葬されている可能性があるそうです。

●正楽山古墳●

堺市北区百舌鳥陵南町3丁 （陵南中央公園内）