【北九州市小倉南区】「フェイズフリー」を体感! 「小倉南区総合防災訓練」へ行ってきました♪
年末、大掃除を始める時、皆さんはどこからお掃除を始めますか? いつも「ほこりは上から下へ、奥から手前へ」という言葉が頭をよぎって結局どこなんだろうか? と迷ってしまう号外NETライターの山茶花です♪
以前、ご紹介させていただいた「小倉南区総合防災訓練」。
「備えない防災」とは一体どういうことなんだろう? と気になって防災訓練当日、東谷興農会へ行ってきました。
「備えない防災」って? 平時と有事を共有?? 「フェイズフリー」という新しい防災の考え方に出会いました!!
会場となったのは東谷興農会。
小倉東断層を震源とする震度6強の地震を想定した防災訓練です。東谷地区の住民の方が中心に参加され、非常時持出品を持参した避難訓練や避難や防災に関する講話が行われました。
一般社団法人Campの平川文さんがお話しされた防災講話。「生きていればなんとかなる」という力強い言葉から講話が始まりました。「平時と有事を同時に考える」ということをお話しくださいました。
今回、実際に地震体験車で子どもたちと一緒に体験させていただきました。地震体験車は震度2から7までの揺れを起こすことが可能で、過去の巨大地震の他、今後、地震発生が予想される東海地震、東南海地震、南海地震の揺れを3次元で再現できるのだそうです。
車内に設置されている椅子に座りその時を待ちます。緊急地震速報の音が流れた数秒後、揺れ始めました! 縦に横に体に響く揺れ方です。 子ども達は吹き飛ばされそうになる程の揺れで、手すりに必死につかまって30秒程度の揺れに耐えました。体験を終えた後もしばらく体に残る不快感。地震体験の1回、30秒程度の揺れでもこんなに体に残るなんて、もし本物の地震だったとしたら…、と考えるととても怖くなりました。体験を通して地震に対する印象が大きく変わりました。
そのほかにも日用品等を使用した救助訓練や応急手当を体験できたり、南榮工業株式会社によるマルチストレージの体験ができたり最新産業用ドローンの実演デモが行われたり、
グッデイのワークショップが開催されたり、
株式会社spoonによる防災商品が展示されたりと、防災を身近に感じることができるコーナーがたくさん♪
キッチンカーも防災訓練に参加されていました。近年、災害時に注目されているキッチンカー。地震体験の後、キッチンカーゾーンへ足を運んだのですが、有事に温かく美味しいものが食べられるというのは心身ともに「ほっ」とできるのだということを身をもって感じました。
「防災訓練」なのに体験コーナーがたくさん! ワークショップにキッチンカーも! といい意味で「防災訓練」らしくない、「防災訓練」らしくないのに「防災」を体感でき、とても身近に感じられる「防災訓練」でした。
いつか起こってしまうかもしれない「有事」のために備えることはとても大切ですよね。しかしながら目の前の「平時」、日常の中で常に「有事」を考えながら過ごすことも難しいというのが正直なところではないでしょうか? 今回の防災訓練に参加して、暮らしの中のちょっとした工夫や心がけで有事への備えに繋がっていくということを感じました。「フェーズフリー」という、新しい防災の考え方を知るきっかけがたくさん詰まった防災訓練でした。
毎年、11月頃に開催されている「小倉南区総合防災訓練」は誰でも参加することができます。小倉南区役所のホームページで情報が発信されますよ。これまでの「防災訓練」の概念も変わるかもしれない「小倉南区総合防災訓練」へ参加されてみてはいかがでしょうか?
●東谷振興会●
所在地:北九州市小倉南区木下670−1