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【交野市】9日の「日韓芸能交流公演」は「線」を越えるイベント──出演者に話を聞きました

具志堅浩二フリーライター(四條畷市・交野市)

 日韓のアーティストが共演する「日韓国際交流事業 over the line × 収穫祭project『日韓芸能交流公演』」が9日午後、星の里いわふね 体育室で開催されます。出演者の1人であり、交野を拠点に活動する和太鼓奏者の佐伯篤宣さんに、一体どのようなイベントなのか話を伺いに行きました。

星の里いわふね前。日暮れ時に訪問しました
星の里いわふね前。日暮れ時に訪問しました


 開催前日の8日夕方、会場の星の里いわふねへ。体育室のドアを開けて中に入ると、大きな音量の音楽が耳に入ってくるとともに、観客席前のフロアで出演者の皆さんが練習している光景が目に入ってきました。演奏が終わると楽しげに語りあっていて、緊張感を持ちながらも和やかな雰囲気の中で翌日の本番に向けた準備が進められている様子が伝わってきました。

練習風景
練習風景


 「over the line(以下、otl)」はそもそも、韓国の江原道(カンオンドウ)の助成事業として行われているイベントとのこと。韓国国内などの他、この度大阪でも行われるということで、otlの日本側代表である韓国農楽奏者のチェ ジェチョルさんから佐伯さん率いる「サエキ囃子保存会」に声がかかり、開催することになったそうです。同保存会は、私市に新しい郷土芸能を根付かせる活動を行う団体で、チェさんと佐伯さんは創作活動を通じて以前から懇意にしていたというつながりがベースにあります。

練習風景
練習風景


 佐伯さんによると、当日は、韓国から招聘した演者らで構成するotlチームと、サエキ囃子保存会チーム、尺八など和楽器奏者らで構成する収穫祭チームが出演。各チーム単独での演奏の他、一部の曲については他チームのメンバーも加わって一緒に演奏するとのことです。

観客席の様子
観客席の様子


 このイベントの楽しみどころについて、佐伯さんは「(このイベントが)他のコンサートやライブと違うのは、観客も一緒に参加して楽しめることを目指している点です。どちらかといえば、村の盆踊りに近いイメージでしょうか。当日は会場にいるみんなで『祭』を作り上げたいですね」と語ります。

左から佐伯篤宣さん、otl韓国側代表のイム スンファンさん、チェ ジェチョルさん
左から佐伯篤宣さん、otl韓国側代表のイム スンファンさん、チェ ジェチョルさん


 チェさんは「(世界には)国の違い、文化の違い、他にも性別とかいろんな違いがあって、その間には線があると思うんです。『その線を越えて(皆で)何か一緒に感動を作れないか?』っていうことでこのover the lineは始まりました。なので、明日は日本の人も韓国の人も、そして伝統(芸能)をやってる人もそうでもない人も、いろんな人が線をまたぎあいながら楽しく時間を過ごすことを目標としています」と話していました。
 8日段階で、チケットはまだ購入可能とのことです。

【関連情報】
日韓国際交流事業 over the line × 収穫祭project「日韓芸能交流公演」
日時:2023年12月9日(土) 14:00開場・15:00開演
会場:星の里いわふね 体育室(交野市私市9-4-8
チケット:大人4000円/中・高生1500円

フリーライター(四條畷市・交野市)

1968年大阪府生まれ。バス・タクシー業界紙、電機業界誌の記者などを経て、2015年に独立。現在は、ヤフーニュースオリジナルTHE PAGEや週刊エコノミストなどで、環境問題、食料安全保障、公共交通から街ネタを含めて幅広いジャンルの記事を取材・執筆中。Yahoo!ニュース エキスパートでは、「地域とそこに住む人が好きになる」記事を追い求めて頑張ります!

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