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【鎌ケ谷市】創作ステンドグラス和灯が5月にオープン。1つ1つデザインから起こした一点モノが並びます。

ajisai地域ニュースサイト号外NETライター(鎌ケ谷市・白井市)

船取線沿い、焼き鳥絶好調と和菓子屋山長の間で工事が進んでいた建物が、創作ステンドグラス和灯と書かれてオープンしていたので、お話を聞かせていただきました。ありがとうございます。

2024年5月にオープンされた創作ステンドグラス和灯(やわらぎ)です。ステンドグラスと言えば、ヨーロッパの教会など洋のイメージが強いですが、こちらでは、和をテーマに一点一点手づくりした創作ステンドグラスが並びます。

ドアを開けると店内は、ギャラリーとなっています。小さな小物入れや一輪挿しなどの作品が販売されています。

店名にもある和を取り入れたステンドグラスの作品が並びます。「祝 令和 JAPAN」と名付けられた作品は、日の丸をイメージするような紅白、金銀の水引がダイナミックに配置されています。作品は全てデザインからオリジナルで製作されています。

フォトフレームやパネルなどもお店を始める前から、口コミや人づてでオーダーを受け製作されてきました。愛犬との思い出を形にしたもの、亡くなられたご家族のお好きだった色を使った作品など、一つ一つをヒアリングして、こんなデザインにしましょう、こんな色にしましょうと作業を進められるそうです。向かって右側の作品は薄いガラスのドームのようなガラスの中に、畳のへりに使われる生地が入っていますが、この中身を変えても楽しめるようにとの思いが込められています。

フォトフレームにも使われる不思議な模様のガラスは、アメリカのウロボロス社の手づくりのガラスです。残念ながら2016年に惜しまれつつ廃業してしまったそうで、今では、製造元から手に入れることができないそうです。ティファニーランプの原料としても、ガラス好きの方には人気があるそうで、生きている細胞のような模様は唯一無二の物です。

外に面した窓に飾られている大きな作品は、上野の東京都美術館で開催された国際芸術家協会の展覧会にも出品されたものです。世界遺産中尊寺を訪れた際の感動から製作に取り組まれた作品で、カタチにするまでに、再度中尊寺を訪問されました。作品の中には、昔の人々が見ていたかもしれない月もデザインされているなど、遊び心があり、お話を伺っているとこちらもワクワクしてきます。

先ほどの作品にぐっと寄ってみると、葉っぱの部分に模様があることが分かります。これはガラスに入っている元々の模様を自然の葉脈のように活かしたいという思いから、大きさの違う何枚ものパーツをその模様が活きるよう、向きを変えてカットされています。活き活きとした植物の生命力、作品に込められた熱意が伝わってくるようです。

隣に並ぶ作品も、日本三大つるし飾りの一つ、静岡県伊豆稲取地方のつるし飾りを見た時の感動からインスピレーションを受け、創作された和のモチーフがちりばめられています。一つ一つの飾りに込められた意味も調べられており、こちらの作品も製作中に再度伊豆稲取地方を訪れになっている熱意が、作品からもお話からも伝わります。

ガラスの魅力を自分でも体験してみたい方のために、事前予約で体験をすることもできます。ガラスは外の光にさらされても輝きが変わることはなく、その色合いや質感が魅力的です。自分だけの大切な思いを込めた作品をお願いすることもできる和灯で、奥深い創作ステンドグラスの世界を味わってみませんか?

創作ステンドグラス和灯
住所:千葉県鎌ケ谷市道野辺本町1-1-10
公式HPはこちら

地域ニュースサイト号外NETライター(鎌ケ谷市・白井市)

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