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【京都市】山科区 蓮如上人と浄土真宗「東本願寺 山科別院」と徒歩240キロ「蓮如上人御影堂中」!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都市の東側にある山科区、そこには「東本願寺 山科別院(山科本願寺)」があります。

京都駅界隈の西本願寺、東本願寺は総本山なのでよく聞く名前かと思いますが、山科にも本願寺があります。

「東本願寺 山科別院」は、京都市山科区にある浄土真宗の寺院。

通称『山科のお東さん』や「東御坊」と呼ばれる、大谷派東本願寺です。

1732年に本山十七世真如上人が当時「東本願寺」の境内にあった「長福寺」を、 現在の場所に移築し創建したと言われています。そのため、「山科別院 長福寺」と札書には書かれてました。

本願寺第8世法主であった蓮如上人により、文明15年8月22日(1483年9月23日)に完成・建立されました。上人64歳の時、近江・金森道西の願いによるものだったそう。

本尊は阿弥陀如来立像。本堂は1736年に東本願寺から移転した建物。

毎年5月14日には蓮如上人御祥月法要を行なわれており、本願寺中興の祖と仰がれる蓮如上人ゆかりの聖地として知られています。

本堂の左脇には「蓮如上人像」が建っています。平成8年の建立と聞きました。

本堂には、ご本尊の「釈迦如来立像」。そして「親鸞聖人絵像」「聖徳太子七高僧絵像」などがあります。

自作と伝わる蓮如上人像も鎮座されています。

蓮如上人は、日本最大の宗派「浄土真宗」の宗祖である親鸞聖人の教えを正確に、最も多くの人に伝えた方として知られれています。

つい先日、京都市内で突如、『蓮如上人御影道中』と書かれた行列を見ました。

毎年、4月17日~23日までの「御下向」(真宗本廟~吉崎別院)と5月2日~9日までの「御上洛」(吉崎別院~真宗本廟)に行われるのが、『蓮如上人御影道中』だそうです。

1752(宝暦2)年の「蓮如上人御忌法要」に、上人の御影を本山「本願寺」より、福井県あわら市の吉崎で行われる法要にあわせてお迎えして勤められたのが、始まりであると伝わります。

浄土真宗中興の祖・蓮如上人の絵像を運んでる行列だったそう。

その際、山科にある「東本願寺 山科別院」もお立ち寄りになったそうです。

2023年の「御影道中」が4月17日に始まり 4年ぶりに徒歩で実施されて、23日に福井に無事到着しました。

340年続くこの「御影堂中」、蓮如上人が布教活動の拠点とした吉崎で10日間の法要が行われます。

240kmの距離を歩く「御影堂中」に遭遇できたコトに感謝を覚えました!

東本願寺 山科別院

住所;京都市山科区竹鼻サイカシ町13-17

TEL;075-581-3410

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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