【恐るべし運動療法の効果】運動習慣がある人で、深く悩んでらっしゃる人は、非常に少ないです。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
ある「ランニングが趣味」とおっしゃる方から、「竹内先生のカウンセリングルームにいらっしゃるクライアントさんで、『ジョギングやランニングが趣味』って方、いらっしゃいます?」と訊かれました。
私は、はたと考えました。
そして答えました。「いえ、ほとんどいないです。皆無に近いです」と…。
そう、私のカウンセリングルームに通うクライアント様の中には、「運動習慣を持っている]」とおっしゃる人が、ほとんどいないのです。ときおり、「ジムに通っています」とおっしゃる人がいるのですが、体型を見る限り、とてもじゃないですが、定期的・継続的に運動しているとは思えない方がほとんどです。
私は、ここに運動療法の凄さを感じます。
よって、この記事のお読みのあなたには、運動療法をやられることを超おススメしたいと思います。運動療法は、薬物療法に匹敵するぐらいの効き目がありますし、さらに薬物療法と違って、副作用もありませんから…。
運動療法をすれば、頭の中のモヤモヤが晴れます。
運動療法は、カウンセリングと違って、ひとりでも出来ます。
運動療法の具体的なやり方ですが、
ちょっと息が切れる程度の運動、ちょっと汗ばむ程度の運動を、続けて20分ほどやる…ということです。そうすれば、あなたの脳は、前頭前野の機能が高まり、扁桃体の過剰活動が抑えられ、不安やイライラが減少します。
運動は、30分以上やっても構いませんが、20分ほどで概ね効果が出ます。10分15分では効果が出にくいので、注意してください。
運動は、早歩きのウォーキングでも軽いジョギングでも構いません。朝晩2回ほどやると、より効果的かと思います。
運動は、週に3回以上は、やるようにしてください。2回以下だとかなり効果が落ちます。そして、ここも大切なことなのですが、どうぞ無理しないでください。身体を痛めるほどやってしまうと、運動療法が継続できなくなるので、このあたりは要注意です。
運動療法というと大袈裟に聞こえますが、あなたも毎日、ほどよく身体を動かし、健康な日々を送り続けてください。
ここでよく聞く声に反論申し上げたいと思います。
それは、「運動する気になれない」「運動は嫌いだ」という声に対してです。
私は、「運動する気になれ」とは言っていません。「運動を好きになれ」とも言っていません。大切なのは、運動する気になれなくても運動することです。運動し続けることです。運動が嫌いでも、運動することです。運動し続けることです。
そうすれば、あなたは、文句なく、毎日を爽やかな気持ちで生きていくことが出来るようになるでしょう。
私も、特別身体を動かすのが好きな人間ではありません。でも、毎日のように体を動かすようにしています。何故なら、そのような行為の積み重ねが、自分の心身にいい影響をもたらすことを知っているからです。
本当はね、私だって、「涼しい!」もしくは暖かい部屋で、美味しいスイーツを食べていたほうが幸せですよ。でも、このような幸せは、長続きすることなく、一瞬で終わることを、私はよく理解しています。
運動習慣を持ち続ける…。そういった、自分との小さな約束を守ることが出来るようになれれば、あなたは、今よりもっと自分のことが好きになれます。
ちなみに私は、月に1回、結構ハードな山登りに行くようにしています。そして、1日おきに1時間弱、筋トレをしています。隔週でサウナに行っています。← 皆、自分の脳のためです。脳を健全に働かせることによって、より良いカウンセリングをクライアントに提供するためです。
私は、もしも自分が運動習慣を持っていなかったら、26年を超える長きに渡って、心理臨床家をやってこれなかったと思っています。
私は、現在64歳ですが、死ぬ直前まで認知症になることなく、トイレまで自分の足で歩いて行く体力と、自分の箸で自分の口まで食べ物を運ぶ体力は持ち続けていたいと思います。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。