北九州ではめずらしい五島の手延べうどんが食べられる「五島うどん椿亭」。訪問したのは井筒屋新館の８階レストラン街です。

趣のある店頭には人気メニューの食品サンプルが並んでいました。夏限定メニューのおすすめメニューもあります。

広い店内にはテーブル席がいくつも並んでいます。買い物帰りのお客さんが多いようです。

メニューは豊富でうどん単品から丼とのセットメニューまで様々です。

五島地獄焚きも気になりましたが、暑い夏の午後だったんで普通のかけうどんとロースかつ丼のセット（1200円）を注文しました。

歴史ある長崎県五島地方の郷土料理

五島手延べうどんは小麦粉に食塩などを練り込み、食用の椿油を塗って熟成させながら乾燥させるという伝統的な手法で作られた長崎県五島地方に伝わる郷土料理です。

歴史は古く遣唐使の時代に中国から伝わったといわれています。

あご出汁と手延べうどんのマッチングが最高

やがてテーブルに配膳されたロースかつ丼セット。かけうどんにはかまぼことネギがのせられスープは少し濃いめです。

ロースかつ丼も揚げたてのカツにふんわりとたまごがのせられていておいしそうな香りが漂っていました。

セットメニューについてくる白玉がのせられた冷製ぜんざいも美味しそうです。

濃いめの色がついたスープはあご出汁の深いコクと香ばしさがあり旨みがあふれています。五島うどんといえばあご出汁ですよね。

麺は丸みのある細麺。表面はつるつるですが手延べ製法独特の弾力があり、しっかりコシもあります。喉ごしも良く出汁ともよく絡んで美味しく食べられました。

さすが日本三大うどんのひとつ（諸説あります）といわれる伝統のうどん麺です。

ロースかつもサクサクのころもとジューシーな肉の旨みが甘めの出汁と良く合います。たまごと絡めて食べると美味しい。

食後の甘味も良いですね。甘さ抑え気味の冷製のぜんざいは白玉の食感と小豆の美味しさも手伝ってデザートに最良です。

スタッフに伺うと北九州で五島うどんが食べられるお店はあまり聞かないとのこと。あご出汁と手延べうどんのカップリングを十分堪能しました。

五島うどん椿亭