【神戸市灘区】神戸の夜景スポット掬星台は第二次大戦時に高射砲陣地として切り開かれた場所だった
いまは夜景スポットとしても有名になった摩耶山にある掬星台(きくせいだい)。摩耶山の切り開かれた高台から見る風景は絶景です。しかしこの場所はもともと観光するために作られた場所ではありませんでした。意外と知られていない掬星台の歴史についての話しです。
もとは高射砲陣地として切り開かれた場所
この掬星台の歴史について知ったのは、マヤカンの愛称で知られる摩耶観光ホテルの見学ツアーに参加した時に掬星台についての解説を聞いたことがきっかけでした。そもそも掬星台は第二次大戦時に旧陸軍が高射砲を設置する陣地として切り開いた場所だったということでした。この掬星台につながる山道もこの陣地を作るのために当時切り開かれた道路です。
展望台として有名な掬星台の始まりが戦争につながることを知って正直驚くとともにその痕跡のようなものがあるのかを知りたくなり探してみました。しかし、案内板にもまったくその歴史については触れられていません。
聞いてみれば、掬星台に高射砲が設置はされてはいたものの現在はその痕跡を示すものはここには残ってないそうです。この場所は山を削って台地にした岩盤の地なのでテントのペグも打ち込めないということが痕跡といえば痕跡かもしれません。昔はこの上空にB29が飛び焼夷弾を各地に落とし、それを狙って高射砲がここにあったことはこの穏やかな風景はからは想像もつきません。
掬星台に限らずいまはあまり知られていなくて忘れ去られつつある戦争跡地は各地にあるはず。いまは痕跡が残っていない跡地も史実を伝えていくことも後世のために大事ではないかと感じます。
掬星台に登った時に少しこのことを思い返してみてもいいのではないでしょうか。
摩耶山掬星台
摩耶ロープウェイ 星の駅下車
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