子どものお腹が痛い!は要注意?!胃腸炎の症状と対応の仕方
はじめに
子どもはよく「お腹痛い」ということがあります。私の子どもたちもよく言っています。ただ、その大半は便秘や食べ過ぎなことが多いのですが実はそうじゃない場合もあります。子どもたちは普段、私たちが生活する場所で実は胃腸炎のウイルスや細菌をもらいやすく実は胃腸炎になっているケースも!
今回はそんな、胃腸炎の症状と対応の仕方について現役ナースが看護の経験とともにお伝えします。
胃腸炎って?
そもそも胃腸炎とは…と聞いてすぐにイメージできない方も多いでしょう。
急性胃腸炎とは(ここでは急性と記します)
ウイルス・細菌感染により引き起こされる嘔吐と下痢を主症状とするもの
とされています。基本的に胃腸炎の原因はウイルスと細菌によって引きおこされる嘔吐下痢の症状になります。
そして、この細菌とウイルスの違いは一度に理解することが難しいので簡単にお伝えすると
ウイルス性と細菌性の違い
ウイルス性と細菌性の違いについて簡単にまとめました。
簡単なイメージでお伝えすると、ウイルスは身体の細胞に入って寄生するイメージで細菌は皮膚の表面などに潜在的にいるすごく小さい生物になります。
そしてこの菌やウイルスが、身体の胃腸に悪さをすることで嘔吐・下痢症状が出現することを急性胃腸炎となります。
胃腸炎の種類
細菌性とウイルス性の胃腸炎の種類はこちらになります。
胃腸炎の症状
胃腸炎の症状には、嘔吐・下痢・血便・発熱などの症状がみられます。
もし子どもの症状がこれらに当てはまるものがあればその時は早めに小児科へ受診しましょう。
特に多い胃腸炎の種類は?
特に多い種類は、ロタ・ノロになります。
ロタウイルス
他のウイルスに比べて症状が強く、下痢が長期化しやすいです。回復期にも食後の下痢が続くことがあります。主に乳児期〜2歳頃の発症が多く、兄弟にも感染することが多いです。
ノロウイルス
感染初期の強い嘔気が特徴です。ウイルスは下痢と吐物に多量に含まれており、ウイルスは1か月以上も感染力を持ちます。主な感染経路は手や口から入ります。不十分な手洗い、集団感染、子どものおむつ替え台などで感染することが多く検診後などで感染するパターンも。
胃腸炎症状のときの対応について
胃腸炎症状が出た時には、無理に食べ物や飲み物は口にさせないようにしましょう。症状が落ち着いてから、本人が飲めそうになってから水分を少量ずつ含ませます。その時、経口補水液や糖分・塩分を含んでいる飲み物を摂取するようにしましょう。
それでも改善しない、血便が出る、ぐったりしているなどの症状がでた場合にはすぐに病院に受診し点滴処置などをしてもらう必要があります。
もし、受診すべきか迷った時には
子ども医療でんわ相談 #8000 に電話をしましょう!
ひとりで悩むより、誰かに相談をして次の行動を決めていきましょう。
引用・参考文献:中山書店 小児看護ポケットナビ