やってみれば簡単!パンケーキアートの作り方まとめ〜ひと手間が笑顔を作ります
いつもご覧いただきありがとうございます。パンケーキアート職人、おたくシェフの稲垣です。以前は動画が多かったのですが、この度、せっかく記事としてコンテンツを書きはじめましたので…一度基本に戻ってワタクシのパンケーキアートのレシピ&作り方をこちらにご紹介させていただきますね。
最近SNSでも上手に作られている方も(ここ数年で特に)見かけるようになりました。おかげでパンケーキ仲間やライバルも増えまして、何故か日本のパンケーキアートも世界レベルから飛び抜けた感じです(笑)
基本的には海外ではいろんな色で着色したものがほとんどなのですが(含ココアパウダー)こちらで紹介するパンケーキは焼き色だけで表現したものとなります。そこが譲れない部分でもありますが、実は古来江戸の昔から「文字焼き」もんじやきというものが存在していたらしいので、そんな日本の文化にもリスペクトを込めて焼き色勝負で行きたいと思います。
道具も材料も100均や近所のスーパーなどで入手可能です。フライパンも1500円ぐらいのもの(マーブルコート)を使っております。
材料 森永ホットケーキミックス150g(1パック)めいらく有機無調整豆乳195g
(画像のホットケーキミックスには4パックはいっておりますね)
1 ミックス粉と豆乳をボールへいれホイッパーでしっかりと混ぜてからゴムベラを使い一度ビニール袋にいれてから冷蔵庫へ。
2 他の準備ができたらビニール袋の先端を切って100均のディスペンサー下絵用(少し)とペイント用(半分ぐらい)に注入します。
3 下絵用ノズルは可能な限り小さく、もうペイント用は2mmほどの穴をあけておきます。右がペイント用左と下が下絵用です。
4 (ノズルに最初から穴が空いているタイプではなくカットして穴をあける物を選びます。ハサミではなくカッターで探りながら切ること)
5 綿棒は消しゴムツールになったり目のハイライトを丸くくり抜くのに。竹串は細かい作業に使えます。キッチンペーパーも用意しましょう
6 フライパンは使い古したテフロンかマーブルコート。専用にして脂分をアルコールで除いて使います。油はつかいません。 ぶつぶつに浮き上がって失敗しているのを見かけますが油を使っているとそうなってしまいます。下絵も浮いてしまいます
7 (描く絵柄や写真は反転しますのであらかじめiPadやスマホで反転絵を用意しておきます)
8 よく脱脂した加熱前のフライパンに直接ノズルを斜めにあててペンのように下絵を描きます。垂らしてではなく擦り書きです。
9 (描き順としては目、はな、口、と位置関係を気にしながらかいてから輪郭や体を描くといいと思います)
10 (フライパンの下にはこのように濡れ布巾を二枚かさねたもの(と木の板)をおいておくこと。滑り止めと冷やすのを兼ねてます)
12 ガス点火。火加減はこの程度。IHだとムラになりやすいですが、上手にフライパンを動かせばそれなりにできるらしいです…ちなみにこれは業務用のダブルのものですが、外側が若干強めとなっております
13 しっかり焼き色をつけて一度濡れ布巾の上におろして色をとめます。ペイント用のノズルで次に濃くしたい部分に垂らし書きします。ハチワレさんなのでわかりやすいかと思います
14 さらに火にかけて追加した部分の生地の縁で色加減をチェック(下絵より控えめ)再び濡れ布巾におろしてシャドウ部分を垂らします
15 (濡れ布巾は冷ます工程のたびに多めの水を含んだ状態で絞っておきます。ジュー!という音の出る状態です)
16 シャドウ部分にうっすら色がついたら火から濡れ布巾におろして、白目部分以外全体にペイント用ノズルで生地を垂らします。
17 再び45秒ほど火にかけてからおろします。残りの白目部分やハイライト部分に最後の生地を垂らします。
18 最後の工程です。35秒ほどで周りから丁寧にターナーを入れていきます…色はつけないイメージです。
19 ひっくり返します。ひっくり返したときに気泡があるときはちょんちょんと生地を垂らして指で撫でてあげると熱気でふさがります。
20 (ちなみにひっくり返すターナーも100均一ですが、エッジを削って薄くしてあります。オススメの加工です)
21 裏面を1分ほど焼いたらできあがり。お皿へ移してもよしですが…冷凍してストックも可能。お好みの食べ方でいただきましょう。温め直すときは一度室温に解凍後、霧吹きをしてからオーブンか冷凍のまま電子レンジでしょうか。
食べ終わるまでがフードアートです。美味しくいただいてあげましょう…でも実在の人間やペット様はちょっと食べづらいですよね…
22 さらにオプション技ですが、市販のミックスだと若干の黄色味があるので、当方では白目部分やハイライト部分に自前レシピ生地を使い色の差を作っております。ふるった薄力粉100gに対して砂糖23g、ベーキングパウダー6g、豆乳が160cc、塩少々、となります。
もともと子供用に作っていたのですが、今は大人からの需要のほうが… 画力?いえいえ、1に道具、2にレシピ、3、4がなくて5に画力!スケブに描いてもピンとこないキャラクターもパンケーキにするとほっこりしたなんともいえない良い画になってしまうのです。 不思議。
それでは良いパンケーキアートライフを!かわいく焼けたら是非 #パンケーキアート #pancakeart をつけてSNSに投稿してみてくださいね。食べたらなくなってしまう作品もSNS時代なら認知されるわけです。これは文字焼き時代にはなかった…
(文章 稲垣圭介)