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祖谷のかずら橋を渡ったら食べたい!1串で4つの味が楽しめる「でこまわし」

satochin旅行・グルメ・おでかけライター

旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。人気観光地に出かけたら食べたいご当地グルメを紹介します。今回は徳島県。祖谷のかずら橋であがった心拍数を落ち着かせてくれる優しい味の「でごまわし」。

平家伝説の残る秘境・祖谷のかずら橋

徳島県の祖谷(いや)は平家の落人が隠れ住んでいたという伝説が残る山村集落。日本三大秘境のひとつで国の重要伝統的建造物群保存地区にも選ばれています。

かずら橋は祖谷を流れる祖谷川にかかるシラクチカズラ(重さ約6トン)で作られた橋で、昔は深山渓谷地帯唯一の交通施設でした。長さ45m、幅2mの橋は3年ごとに架け替えられます。一説には平家の落人たちが追っ手から逃れるため、いつでも切り落とせるよう植物で作ったと伝わっています。

川の水面からは14mの高さがあり、足元から下を流れる川が見えスリル満点!思わず足がすくんでしまいます。

人気観光地なのでできたら早めの訪問がオススメ。7~8月は朝7時半から、それ以外は8時から渡ることができます。筆者は混雑が予想されていたゴールデンウィーク後半初日に出かけましたが、10時くらいに到着したらチケット売り場には50人ほどの行列ができていました。でも、サクサクと進み5分後には橋の入口まで進み、渡ることができました。

落差50mの琵琶の滝
落差50mの琵琶の滝

かずら橋は一方通行。橋を渡ったあとは近くの「琵琶の滝」を見学したり、川の近くまで降りることができるので、ここからの絶景も楽しみましょう。

かずら橋の詳細はこちらを参照してください。

祖谷のかずら橋(外部リンク)

祖谷のご当地グルメを食べよう!

かずら橋周辺にはおいしそうなにおいを漂わせているお店がいくつかあります。祖谷のそば粉10割、つなぎをいっさい使っていない「祖谷そば」は、そば本来の風味がじっくり味わえる野趣あふれる蕎麦。

でも、朝早くでかけてきたので、そんなお腹が空いていないという人は、アユやアメゴの炭火焼がおやつにちょうど良いボリューム。とにかく良い香りがしてて、素通りするのが難しいんです。

筆者は「やま里」さんを利用しました。駐車場からかずら端に行く途中にあるお店です。

アユ 1本600円(アマメも1本600円)
アユ 1本600円(アマメも1本600円)

魚は悩んでアユを選択。皮目もパリッと焼けていて、身がしっかりとしていました。筆者の中ではアユはもっとふにゃふにゃしたイメージだったんです、表面が炭火でじっくり焼かれているからか、中はとってもジューシー。こちらで放流されているアユを使用しているとのことでした。

でこまわし 1本400円
でこまわし 1本400円

そして、もうひとつ気になって購入したのが「でごまわし」そば団子、じゃがいも、岩豆腐、玉こんにゃくを串に差し、味噌を塗って囲炉裏で焼く三好市祖谷地方の郷土料理です。くるくると串をまわしながら全体を焼く様子が、阿波人形浄瑠璃の木偶(でく)人形に似ていることから、この名前になったと言われています。

じゃがいもは祖谷のごうしゅういも。祖谷で万延元年(1860)頃から栽培されてきた品種で煮くずれしにくいという特徴があります。地元で消費されてしまうので、ここ以外では食べることが難しいそうですよ。岩豆腐はかための木綿豆腐で、食べても串からくずれません。

やま里さんの味噌は柚子味噌。ほんのり甘味のある味噌と炭火の香ばしさ、柚子の爽やかさが絶妙なバランスで、そば団子、じゃがいも、岩豆腐、玉こんにゃく、どの素材とも相性ばっちりです!2人でシェアしたけど、それぞれ1本ずつにすればよかったと、あとから後悔!

かずら橋の思い出は、ドキドキしたスリルと一緒にでこまわしの優しい味がセットになりました。

やま里
住所 徳島県三好市西祖谷山村善徳164-2
電話番号  0883-87-2859

旅行・グルメ・おでかけライター

おいしいものが大好きで、ご当地グルメをもとめて日本全国47都道府県を制覇。食べログの地図を塗りつぶした旅行ライター。海鮮丼マニアとしてテレビ出演経験あり。 旅先の飲食店以外にもローカルスーパーや道の駅、SA・PAで見つけたご当地グルメを中心に、温泉やホテルも紹介しています。普段のサービスや味を知りたいため、事前許可を取らず、気に入ったら後から掲載許可をもらい、紹介している記事が多いです。許可をもらえるまでしつこいです(笑)。 リアルな旅の記録はXで発信中。 温泉ソムリエマスター/サウナ・スパ健康アドバイザー/銭湯検定4級/チェコ親善アンバサダー

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