若松区奥洞海駅の近くに暖簾を構える「俺の肉肉うどん」はこの地に居を移して７年、地元を中心に市民の胃袋を満たしてきました。

大きく「肉肉うどん」と書かれた看板が象徴しているとおり、肉うどんの美味しいお店です。

店内に入ると明るい女性スタッフの声がお出迎え。カウンター席に案内されました。

奥行きがあって広い店内。カウンター席にテーブル席が並び、別室には座敷席もありました。

良心的な価格表示にお店の気持ちが伝わる

席に着くと「ご飯類は白ご飯があります。おにぎりや炊き込みご飯は売り切れました」とスタッフから丁寧なご案内。炊き込みご飯は人気ですぐに売り切れるそうです。

そこで、カウンター上のメニューを見ながら肉肉カレーうどん(800円)とご飯（100円）を注文。

目の前のボードを見て気がつきました。

肉肉カレーうどんも肉肉うどんも同じ価格なんです。普通の店ならカレーうどんの方が割高になるのにお店の良心的な価格設定ですね。

価格の横に「物価高で値上がりしています。申し訳ありません」の文字。お客さまのことを最優先に考える優しいお店なんですね。

めったにお目にかかれない激旨カレーうどん！

提供された肉肉カレーうどんは、深い色のカレースープにたくさんの青ネギがトッピング粉チーズも振りかけられていました。

まずはスープをひと口。肉肉うどんに使う濃厚な出汁がベースになっているので肉の旨みが溶け込んだとろみのあるスープです。これがめちゃくちゃ美味しい！

そこまで辛くなくて、まろやかなカレーの風味が口に広がると後からピリッとした刺激が追いかけてきます。

れんげでスープをすくうと煮込まれたスジ肉が入っています。カレー味のスープに柔らかくてホロホロスジ肉の深い旨みがまた美味しい！

脂身の甘さと肉の旨さに味覚が喜びます。

麺は細麺で弾力があり、もちもちしたコシのある食感。滑らかな表面でのど越しが良く食べやすい麺です。細麺なのでスープがよく絡んで美味しさもひとしお。

お話を伺うと、製麺所に細さや柔らかさをリクエストしてオリジナルの麺を提供してもらっているそうです。

具沢山のうどんを食べた後は、例にもれずご飯をスープに投入。思ったとおりご飯にも良く合います。

こんなに美味しいカレーうどんは北九州でもめったにお目にかかれません。

具沢山でかなりのボリュームの肉肉カレーうどんですが、〆のご飯も含めてあっという間に完食しました。

夜営業も始まりました。

5月21日から夜営業も始めたそうです。昼営業から休まずにそのまま営業を続けるみたいで違うスタッフが来て店を切り盛りするとか。

スタッフの皆さんはチームワークが良くてアットホームな雰囲気です。あまりに仲が良さそうだったので「ご家族ですか？」と訊くと笑顔で「違います」の返事。

ただ、女性スタッフの2人は母娘だそうです。

「俺の肉肉うどん」は元々小倉駅前で10年くらい営業していた歴史があります。

当時は小倉駅前の再開発が進んでいて、そのあおりを受けて立ち退きになったそうです。その後若松で営業を再開しました。

お客様第一に考える優しい大将と、雰囲気の良い空間で美味しい肉肉カレーうどん。ごちそうさまでした。

俺の肉肉うどん