XREAL Oneを体験。特徴と使用感。XREAL Airシリーズから超絶進化した最新ARグラス。

てず/Tezlog

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12/15(日) 21:09

12月11日、XR・メタバースの国内最大級のカンファレンス「XR Kaigi」でXREALの新製品 XREAL Oneが発表されました。

XREAL Japanから公式アンバサダーとして招待頂いて発表会へ参加し、当日製品も体験することが出来たので紹介します。

XR・メタバースの国内最大級のカンファレンス「XR Kaigi」内でXREALの製品発表会がありました。

XREALのARグラスシリーズとしては一般向けにXREAL Airシリーズがこれまで展開されていましたが、今回発表されたXREAL Oneは開発に2年半かけたという自社開発の「XREAL X1」チップが搭載されて、これまでの製品から大きくアップデートされたものになりました。

XREALにはもう1つハイスペックな製品でXREAL Air 2 Ultraがありますが、こちらは開発者向けということで将来的にはその特徴も融合していくような想像をしていますが、現状は一般向けにはこれから発売となる新製品のXREAL Oneが、同じく一般向けだったXREAL Airシリーズのアップデート版という理解で良さそうです。

XREAL Oneの特徴

そもそもXREALのARグラスシリーズで何が出来ていたかというと、グラス単体ではグラス上の画面に、接続したiPhoneやAndroidスマホ、PCなどの画面をそのまま表示するサングラス型ディスプレイという使用感でした。それも少し前には、今はこんな感覚で使えるのかと驚き、エンタメ視聴やPC作業などにも十分に実用出来るほどですが。

今回のXREAL Oneの大きな特徴として、今までのXREAL Airシリーズでは、同社のARグラス用のアクセサリー「XREAL Beam」を合わせて使うことで実現していた、仮想の画面を空間に固定してるかのように表示する「3DoFモード」や、画面を追従させつつ体の揺れなどでも見やすい「ブレ補正」、小さな画面をレンズの端に表示する「サイドビュー」、表示する画面までの距離やサイズの調節などの機能がXREAL Oneではグラス本体に搭載されました。

実際に体験して安定した動作と快適な使用感を得られた

これによりARグラス感が高まったと感じますし、XREAL Beamなどのアクセサリーを繋ぐ使用準備やモノが多くかさばる問題がなくなり、気軽に多機能に使える用になりました。

実際に体験して安定して快適な使用感が得られて素晴らしさを実感しました。

右のツル底面に配置された赤色の「Xボタン」モード切り替えや設定。隣の長いボタンで輝度調節や3段階の調光操作。

新たに搭載されたXボタンを押すだけで簡単に3DoFと画面固定のブレ補正やサイドスクリーンモードを切り替えられますし、XREAL Air 2 Proから搭載された調光機能も搭載されていています。

上にはショートカットボタンが配置されて、ワイドモードや3Dモードなど好みで割り当てて短押しや長押しで操作出来ます。

XREAL Oneで向上したスペックや新たな機能

また、より広い32:9のウルトラワイドスクリーンモードが搭載され、視野角（FOV）が従来のXREAL Airシリーズの46度から50度に拡大、画面輝度も600ニトと明るくなり、グラス上でグラス本体の設定メニューを表示することも出来るようになりました。

視野角に関しては、4度とわずかなようでも、グラスをかけた瞬間に、あ、確かに画面が大きいと感じられるものでした。体感では一回りくらい大きく画面を感じられたように思います。

また、スピーカーはARグラス専用の新しい音響をBoseと共同開発したといいます。現地ではスマホでの体験だったので、PCでの32:9のウルトラワイドスクリーンモードは未体験ですし、音響も人の多い会場ではなかなか感じづらかったのでこの辺りは家などで使うのが楽しみです。

他にもノーズパッドの交換が簡単になったり、ケースも少し小型化したりとアップデートされています。本体サイズはほぼ変わらず重さはわずかに重くなってるようですが数gレベルなので特に感じませんでした。

XREAL Oneの情報自体は今回の発表会より前に海外での情報を目にしていましたが、今までは別のアクセサリーを使わなければできないようなことも含めて、より多くのことがグラス単体で出来るようになり他にも多くの点で性能が向上しているこれまでのXREALのARグラスにはないとんでもないアップデートだったので、実際の動作がどうなのか気になっていましたが、実際の使用感も含めて素晴らしいモノでした。