【川崎市中原区】武蔵小杉駅のストリートピアノで未来のピアニストを発見!@東急東横線東急スクエア口改札
川崎市制100周年記念で開催中の「川崎ストリートピアノフェスティバル」。
ストリートピアノの演奏会場が川崎市内に10か所設けられ、期間中は予約なしで、誰でも自由にピアノを演奏できます。
武蔵小杉東急スクエアでは十一祭として、4月1日~4月7日まで、4階東急電鉄東急スクエア連絡口改札前特設会場で開催中です。
夕方16時過ぎに前を通ると、流れるようなピアノの音色が聞こえてきました。
腕に覚えありのベテランが弾いているよね~、と思い会場に入ってみると、小さな少年が、全く楽譜を見ずに聞き覚えのあるクラシックを弾いていました。
正確で滑らかな演奏にびっくり!
休むことなく2曲弾いた後、3曲目に弾き始めたのはキラキラ星です。
思わず、側で見守っていたお母さんらしき女性に話しかけてしまいました。
「お子さんですか?すごく上手ですね!小さな頃から習ってるんですか?」
「いえ。ピアノ教室に通い始めたのは昨年9月です。昨年1月に、歌を教えている私の友人から楽譜の読み方など音楽の基礎を習いましたが、耳がとても良いので、ピアノを始めた方がいいと勧められたんです。今弾いているキラキラ星変奏曲は、楽譜が13枚ありますが、数回弾いたら覚えてしまいました。」
ピアノ歴半年だと、教本はまだバイエルか、ようやくバイエル卒業です。既に暗譜でキラキラ星変奏曲が弾けるのは、天才では?!
少年の名前は落合秀一さん。小学2年生です。
絵が大好きだった秀一さんがピアノにはまったきっかけは、ジブリの映画「となりのトトロ」でした。
トトロが大好きで映画を何度も繰り返し見ているうちに、映画音楽を自宅のピアノで再現するようになったそうです。
秀一さんはピアノアカデミー新丸子に週2回通っていますが、「足りない。もっと弾きたい」と、今年の2月からは昭和音楽大学付属音楽教室武蔵小杉校にも通っているそうです。意欲が素晴らしいです。
今年3月1日に開かれたショパン誕生記念コンサートに行ってから、秀一さんのピアノの練習に一層熱が入りました。
第2のショパンコンクールと言われる「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」で優勝したEric Guo(エリック グオ)さんとEricさんの先生との出会いが、秀一さんの励みになっているそうです。
今は朝6時から、夜は「もう寝なさい」と言われる21時まで、毎日ピアノを弾いているそうです。
出会ったその日は、中原図書館でCD付きの「ショパン」の本を借りていました。
国際的に有名な「ショパン国際ピアノコンクール」は、まだ日本人の優勝者がいないそうです。
秀一さんの祖父のような北田静男さんは「すごいでしょう?このまま伸びていけば、日本人初の優勝者になると、信じています」と力強く語りました。
期間中、恐ろしく上手にストリートピアノを演奏している少年がいたら、多分秀一さんです。
未来のピアニスト、応援しています!
INFO:【十一祭】「川崎市制100周年記念 武蔵小杉ストリートピアノ」
期間:2024/4/1(月)~2024/4/7(日)
時間:各日10:00~17:00
場所:武蔵小杉東急スクエア
4階東急電鉄 東急スクエア連絡口改札前特設会場
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