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《横浜の異国》住宅街の真ん中で。ゆったり流れるベトナム時間【横浜市泉区】

みうけん地域情報発信ライター(横浜市)

横浜市地域情報クリエイターのみうけんです!

横浜でエスニックを食べるといえば、やはり中区から南区にかけての一帯を思い浮かべますよね。

今回やってきたのは、横浜市泉区上飯田町。

この近辺に広がる「いちょう団地」は、かつてベトナム難民を受け入れていたことからベトナムの人たちのコミュニティができており、数多くの本格的なベトナム料理店が展開されている地域です。

今回紹介するのは、その中でも美味しさに定評がある「バインミー・ヴィエ」さん。

ベトナム料理屋やカラオケスナック、ベトナムバーなどが立ち並ぶ一角にあるお店です。

レストランなので、店内はテーブル席がいくつか並んでいますが、さすがは人気店。

席が埋まっていたので、席の写真は撮れませんでした。

そして、片隅では食材が陳列されており、バインミー用のパンが豪快に積み上げられているのが面白いですよね。


◆BÁNH MÌ TRỨNG & SÚC SÍCH(650円)

バイン・ミー・チュン&スク・セェ=卵焼きとソーセージ(レモン&ペッパー味)のバインミー。

このお店では色々なバインミーを扱っていますが、一般的な焼肉バインミーとはまた違った美味しさがあるのが、ソーセージバインミーです。


たっぷりのお野菜が詰め込まれたパンの中には、これまたたっぷりな卵焼き。

ソーセージは奥の方にしっかり入っていますが、たっぷりの野菜に隠れてしまっていてよく分かりませんね。


ちょうど2つカットされていたので、その断面をチェックです。

他のお店で食べるよりもフッカフカなベトナムフランスパンの食感がよく、あっさりな生野菜やお漬物、ふっくりした味わいの玉子焼き。

そこにプリッとした食感のソーセージの肉汁を感じて、実に美味しいですねぇ。

◆BÁNH CUỐN(900円)

バン・クン=米粉の蒸し春巻。

ひき肉やハーブなどの具材を、米粉のシートでくるんで蒸し上げたもの。


むっちりもちもちの食感の皮は米粉で出来ているので、まさにお餅。

上にたっぷりとかけられた、揚げネギのサクサクとモチモチが良い相性です。


甘酸っぱいタレに浸し、お野菜やハーブと一緒に食べてみましょう。

もちもちの皮、しっかり味わいの挽き肉、シャキシャキのお野菜の食感がそれぞれ良きコラボレーションをしていますねぇ。


◆PHỞ BÒ KHO(900円)

フォー・ボー・コー=ベトナム風フォーと牛肉の麺。

一見してラーメンのようですが、実は米の麺で、脇に生野菜がたっぷり添えられているところがベトナムっぽいですよね。


牛骨の出汁にコクのあるスープは、もちろん美味しいですが、やはりこのお料理の魅力は麺にあり。

もっちりとしていてシコシコと食感の良い、そしてヘルシーな米の麺はスープとの相性も抜群です。


具材も豊富でムッチリ食感の牛肉がたっぷり。

噛めば噛むほど旨味が溢れるもので、切り方もブロック状なので食べ応えがありますねぇ。

もっちりな麺の食感、むちむちなお肉の食感、シャキシャキな野菜の食感が嬉しい、食感の三重奏が楽しめました。


◆BÚN MẮM MIỀN TÂY(900円)

ブン・マム・ミィェン・タァイ=ベトナム南部風発酵魚汁ブン

「マム風味のスープにレモングラス、しょうがなどの風味をきかせ、ナス、魚介などと煮たスープで食べる。濃厚でコクのある臭いマムのスープがたまらない。太めのブンを使う。小魚を使ったマムをスープに裏ごしして加える」

メニューにはそう書かれている、魚醤の旨味たっぷりなスープの麺料理。

向かい合うと、ツーンと良い香りが立ち上ってくる日本人好みの体裁です。


野菜をどっさりと入れて、いざ実食。

こうして、毎回毎回野菜をたっぷり入れるのはベトナム料理の特徴だと思います。

毎回ベトナム料理を食べていれば、もしかすると野菜不足とは無縁の生活になるかもしれませんね。


マムというのは、主に魚醤を中心とした発酵調味料。

魚醤というと簡単ですが、その地方、その家庭によってさまざまなレシピがあり、使う材料も、醸し出される味わいも変わってきます。

ちょうど、ひとくちに醤油といっても日本の各地で全く味わいが異なるのに似ていますよね。

こちらのスープは、優しげな塩気にしっかりとしたコクのある味わいで、魚醤でこんな味が出せるのか! と驚きです。


たっぷりの揚げナス、そして海の幸。

パスタのように丸くてもっちりした米の麺は食感がよく、スープとの相性も抜群です。

お野菜もしっかり摂れて体も喜ぶ、そんな滋味あふれる一杯だなぁと思いました。


◆COM SƯỜN TRỨNG ỐP LA(1000円)

コム・スォン・チュン・オプ・ラー=目玉焼きとスペアリブのせご飯。

これは、日本人にも比較的親しみやすいお料理ですよね。要は焼肉、目玉焼き、野菜、ご飯のワンプレートです。


スペアリブはコンガリと焼かれていて、表面はカリッと、中はむっちりと。

味噌味のような濃厚な味付けがしっかりとしており、実に味わい深い!

食感も「肉を食べている実感」がしっかりと感じられて、これは生きているヨロコビを感じられる素晴らしい逸品。


ご飯も日本のご飯とは少し違う、しかしてタイのお米とも少し違う。

やはり国も民族も言葉もそれぞれなら、お米だって違ってくる。

その国のお料理には、その国のお米とお酒は確実に相性が良いなと思います。


◆◇◆後記◆◇◆

今回訪問したのは、泉区のいちょう団地。

最寄駅のいずみ野やいずみ中央、高座渋谷からも歩くと結構な距離があります。

自動車で訪問するのが便利で、近隣にはコインパーキングもあるし、専用の駐車場もあるようです。


また、このお店はベトナム人のおじいさんとおばあさんが調理からホールまで担当しているので、どうしても時間の流れがゆっくり。

注文を間違えちゃったり、注文を受けて20分してから「コレ、売リ切レデス。ゴメンネー」という事もしばしば。

でもね、それがいいんです。

このゆったりとした時間の流れは、毎日アクセクと流れていく日常を忘れて、ボーッと過ごすのにもってこい。

時間に余裕のある日の訪問をオススメしますが、やはりこのゆったりとした時間をのんびりと過ごす、そんなひとときにピッタリのお店です。


ちなみに、おじいさんとおばあさんがノンビリと経営されている・・・わりには、クレジットカードにしっかり対応していたり。

いろいろとしっかりしていますが、何度通ってもついついまた通ってしまいたくなる、そんなホッとするお店なのだなぁと思います。

日頃の喧騒を忘れ、早く流れる時間をスローに生きる、そんなお店の「バインミー・ヴィエ」さん。

ゆったりとした休日のひとときに、美味しいベトナム料理をぜひどうぞ。

お試しを!

バイン ミーヴィエ (Retty)

045-805-6116
横浜市泉区上飯田町3173 1F

※お店の情報・メニューなどは予告なく変更となる場合があります。
※メニュー表記は極力メニュー表と同じにしております。
※レビューはあくまでも筆者の嗜好によるもので、皆様のお好みとは異なる場合があります。
※この記事はお店の方の許諾を得て掲載させていただいております。

地域情報発信ライター(横浜市)

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。

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