今年の６月で創業６０周年を迎える若松の老舗「松崎ラーメン」。若松区中川町通りの若松消防署前の信号を老松方面に入ってすぐに住宅街にあります。

創業は１９６３年。現在は２代目店主が店を切り盛りしています。元々は氷店を経営していた先代が、冷蔵庫の普及で需要が減少したことから転身。

大分の味を引き継いだラーメン店を始めたそうです。

ラーメン一杯５００円の安さ！昭和を感じる雰囲気で居心地よし

店内は昭和の匂いを感じさせる雰囲気で、厨房側とその反対側にカウンター席が並んでいます。

壁に貼り付けたメニューもどことなく懐かしい感じです。しかもかなり安い。このご時世でラーメン一杯５００円は破格値ですね。

カウンターのメニュー表を見ると、２００円追加でお得な２種類のラーメンセットもありました。ミニ焼きめしか餃子が選べるようです。

昔ながらの若松ラーメン

配膳されたラーメンは、見たところ清湯系と白湯系のちょうど中間くらいのスープの色で、複数のチャーシューともやし、ネギ、木耳がトッピングされています。

絶品スープに絡む中細ストレート麺

スープをひと口。あっさり系で最初に鶏の香りがあり、後から豚骨のコクが追いかけてきます。

濃厚というよりも上品な和風出汁の効いたスープで正に昭和のラーメンといった感じです。

大将に伺うと、鶏ガラと豚の背ガラを３対７の割合で煮込んだスープで魚介類も入れているそうです。和風感は魚介の出汁が効いているのですね。

麺は中細ストレート麺でモチっとした食感で噛み応えもあり喉ごしも良くてスープによく合います。

チャーシューはしっかりと脂身の甘さを感じる豚バラ系です。もやしや木耳も食感のアクセントになっています。

若松のソールフードといわれる「松崎ラーメン」。まさに長い間この味を守り続けてきた老舗の粋を感じる一杯でした。

松崎ラーメン