八幡西区の「麺屋満月」は穴生駅から的場池公園方面に向かう県道沿いに店を構えています。何でも新しい感覚のラーメンが味わえるというので訪問しました。

店の入り口に「昼は麵屋、夜は酒場」と書いてあるので、夜は居酒屋営業をしているようです。

入店すると、スタッフの「いらっしゃいませ！」の元気なかけ声が。自動券売機の前にいると女性スタッフがすぐに寄ってきて使い方を教えてくれました。接客は抜群です。

ふと見ると壁に「豊前裏打ち会」の暖簾がかかっていました。ラーメン屋なのにうどんの名店の暖簾とは？

少し迷いましたが、卵黄を中央にのせた「満月」を選択。

から揚げが付いた満月ランチにしました。

席で待っていると海苔が４枚お皿にのって登場。自分の好きなタイミングでラーメンに入れられるんですね。

ラーメンは美味しいスープに感動ものの麺

見た目には濃厚な普通の豚骨ラーメンに見えます。丼の真ん中に卵黄。チャーシューの他にワンタンが入っているのは嬉しい。

まずはスープをひと口。ああ、これは美味しい。コクのある豚骨スープなんですが、どことなく魚介や昆布などの出汁の香りもしてきます。

豚骨の臭みが少なくあっさりとした後味なので、スープも飲み干してしまいそうです。

うわさの新しい感覚の麺の食感に納得しました。透明感がある美しい中太麺は、表面がツルツルで、食感はモチモチの歯ごたえと弾力が絶妙です。

それでいてスープにもよく絡むので最高に美味しい。出汁の香りのするスープといい、新感覚の麺といい今までに味わったことのない美味しいラーメンです。

思わずスープを飲み干してしまいました。

忘れてはいけない絶品から揚げ

定食セットに付いている「から揚げ」がまた絶品です。表面のころもはカリッとしていますが硬すぎず柔らかすぎずの絶妙な揚げ加減です。

ころもの香ばしさとジューシーな鶏肉とのバランスも良くて顔がほころぶ旨さ。後で聞くと、油の温度や時間調整がお店独自にもので企業秘密だとか。

居酒屋メニューとしてビールにも合うでしょうね。

食べ終わった後お話を伺うと、豊前裏打ち会で修業を積んだ大将が「新しい麺を作りたい」と生み出したのがこの中華麺とのこと。

豊前裏打ち会のうどんと同じ粉を使用して中華麺の製麺にかかせない「かん水」を入れているとのことでした。

あの、モチモチでツルッとしたのど越しと、独特の弾力（コシ）は、新しい麺作りに試行錯誤した「麺や満月」の熱意のたまものなんですね。

麵や満月