【行田市】前谷の住宅地に佇む「もてぎさん家の珈琲」は上質な一杯をリーズナブルに楽しめる名店でした
国道17号熊谷バイパスの前谷交差点を上越新幹線の高架方面へ進んでいくと、住宅地の中に珈琲ののぼり旗が立っている一軒の民家が見つかるはず。そこが今回訪ねてみた隠れ家的な珈琲の名店「もてぎさん家の珈琲」です。
「もてぎさん家の珈琲」はコーヒー好きのオーナーご夫妻が定年退職後に自宅を利用して始めたというテイクアウト専門のカフェ。
拘りぬいた豆と器具を使い、注文を受けるたびに1杯ずつじっくりと抽出する珈琲の味わいは絶品で、それでいて驚くほどリーズナブルな価格であることから、遠方から足を運ぶファンも少なくないというお店なのだそう。
多くのカフェで定番となっているハンドドリップだけでなく、サイフォンで淹れるコーヒーも提供しています。最近ではサイフォンコーヒーのお店はなかなか見かけなくなっているのでこれは貴重ですね。
ご主人にお話をうかがったところ、「苦めが好き」「スッキリ飲みたい」など、味わいのリクエストがあればそれに合わせて淹れてくれるそうです。
新鮮さを重視しているので、珈琲豆は「今の時期はこれがおすすめ」というものだけを少量仕入れ、短期間で使い切るようにしているとのこと。
そのため、「毎回お店に行くたびに違う美味しさを味わえる」と定期的に通うお客さんも多いそうですよ。
カップサイズは一般的なものより少し大きめな印象。ご主人曰く「ドライブの前や途中で寄っていただいて、道中はタップリめのコーヒーを味わいながら楽しい思い出を作ってもらいたいから」という思いがあるんですって。
実際に国道17号を通りかかったときに寄るお客さんは少なくないそうです。中にはわざわざ関越道を降りてやってくる熱心な人もいるとか。
注文を受けてから1杯ずつ丁寧に淹れるので、正直言って提供まで時間はかかります。でも、気さくなご主人との会話が楽しく、そんなことは全く気になりませんでしたね。店内にはテーブルがあるのでそこに座って待たせてもらいました。
アイスサイフォンコーヒー
この日のアイスサイフォンコーヒーの豆は「インドネシア・マンデリン・レッドムーン」。
やっぱりサイフォンで入れたコーヒーは美味いですね。香りとコクが段違いにいいです。ご主人のお話だと氷に注いだときに薄まる分も計算し、濃いめに抽出しているんだそう。アイスコーヒーにありがちな味のぼんやり感はなく、香りも味も輪郭がはっきりした絶品の味でした。
ホットアメリカーノ
エスプレッソマシンで淹れているというこの一杯、ほどよい苦味があり、香りもしっかり楽しめるのがいいですね。
普段からコーヒーをブラックで飲んでいる人なら納得する美味しさだと思いますよ。
気になるお値段は……
「良い豆を使って、手間ひまかけてドリップして、量もタップリだなんて、お値段もそれに見合った感じでは?」と思った人いませんか?
メニュー表を見ると価格は300〜650円というリーズナブルさ。コーヒーゼリーなんて250円ですよ。思わず2度見してしまいました。
ちなみにこのコーヒーゼリーですが、週末だけ限定6個で販売するというレアなメニュー。「もてぎさん家の珈琲」を知っている人に話を聞くとほぼ全員が「あの店のコーヒーゼリーは絶対に食べた方がいい」という逸品なんですよ。
私も味わってみたかったのですが、取材したのが金曜だったため販売日ではなく残念。チャンスがあったらぜひ食べてみようと思います。
本当に美味しいコーヒーを飲みたいと常日頃思っている人なら満足すること間違いなしと感じたお店でした。ぜひ絶品のコーヒーを味わいに訪ねてみてください。
【スポット情報】
名称:もてぎさん家の珈琲
所在地:埼玉県行田市前谷1677-1
営業時間:11:00〜18:30
定休日:火曜、水曜、木曜