接客されるのが苦手な私が教える!上手な接客の『され方』【体験漫画】
巷にはたくさんの『接客マニュアル』なるものがありますが、『上手な接客の受け方』って、実はよく知らない!
しかし、販売員が『上手な接客の方法』について悩むのと同じように、接客される側もまた、
「どこまで店員さんにお願いしてもいいの?」
「こんなこと質問するのは失礼?」
「そもそも色々話しかけてこれるのが苦手だよー」
「店員さん側からの不要な押し売りを避ける方法ってある?」と、悩みはつきません。
本日は、そんなお客様側の『あるあるな疑問』を解決するために、元アパレル販売の私が店員と客両方の視点から、体験談を交えて解説いたします!
ぜひ、これからの季節、クリスマスプレゼント選びの参考にしてみてくださいね。
※記事の前にひとつ、注意事項としてお伝えしておきたいのですが、以下に私が述べる例はあくまで「店員さんに極力迷惑をかけずに、快適に接客が受けられたら」というお客様側の悩みを解消することを目的に描いたものです。
中には「客がここまで気を遣う必要があるのか!」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。接客をどのように受けるかは、その人の自由であることを、始めにご理解いただけますと幸いです。
ですが、もし
- 「お店に行くと、つい店員さんに気を遣ってしまう」
- 「煌(きら)びやかな店員さんが、なんとなく怖い」
- 「いつも気を遣いすぎて、結局買い物に集中できない…」
- 「そもそも、自分の気遣いって本当に意味があるの?」
と、このように感じている方がいらっしゃれば、この記事を読むことで、少しでもお買い物のハードルが下がることを願っています。
※以下、文章内での呼称は『店員さん』と『お客様』で統一します。
それでは本編スタート
①・②「初めてなので価格帯が知りたい」と、素直に伝える。
「いきなりこんな質問を聞いては失礼じゃないか?」と思われる方もいらっしゃるかも知りませんが、実は店員さんはそれほど気にしていません。
むしろお客様からの『初めて』『慣れていない』といったワードを聞くと、「よし!それならプロの私が1から丁寧に教えてあげますよ!(気合い)」といった気持ちになります。
(もちろん、すべての店員さんがそうとは限りませんが、私の場合はそうでした。)
③・④最初に予算や条件を伝えることで、不要な商品提案を防ぐことができます。
ここでのポイントは、予算は見栄を張らずに正直に伝えること。「○万円以下なら買える」「少しオーバーしてもOK」など、具体的な条件を共有すると、その後のやり取りもスムーズです。(お互い探り合っている時間が1番不毛だと思うので…)
店員さんの『押し売り』問題について
また、接客を受ける中で「店員さんから必要のないものまで勧められて、嫌な気持ちになった…」といった、ご経験はありませんか?
ここでひとつ、覚えておいてほしいのが、全ての店員さんが、意図的に押し売りをしようと思っているわけではないということです。(ほんの一部を除いて)
実際に私の周りの販売員にも居たのですが、こういったケースはほとんどの場合、「お客様が何を求めているのか分からないから、とりあえず手探りで色々提案している」といったケースが多いんですよね。(いわば「数打ちゃ当たる」方式)
店員さんも同じ人間。試行錯誤しながら私たちお客様側のニーズを探ろうとしてくれています。特に、ズバッと聞けない・引き出せないタイプの店員さんの場合、図らずともこのような状況に陥りがちです。
ですので、「いつも色々とおすすめされて困っているんだよね…」と感じている方は、ぜひ一度、自身の希望や条件を『こまかく』『具体的に』を伝えてみることを試してみてくださいね。
また、この時点で、「こまかい希望や条件なんて分からないよ」といった方も大丈夫!
以下に、あとからほしいものがわかった場合の対処法についても記載しています。
実物を見てみないことには分からない
「わざわざストックから持ってきてもらったのに断るなんて失礼かな」
「とりあえず悩んでいるフリだけでもしてみようかな?」
こうしたお客様側の配慮はとても嬉しいもの。ですが、いざ目の前に実物を並べてもらったことで、「自分の求めていたものがハッキリした!」なんてことは、よくある話です。
まったく買うつもりのないものに検討の時間をかけてしまうくらいなら、さくっと率直な感想を伝えて、お互いの負担を減しちゃいましょう。
もちろん、商品を出してきてくれたことに対する、感謝や気遣いの言葉は忘れずに。(お店によってはすごく遠くのストックまで走って取りに行く場合もあるので)
店員さんの情報力を侮ることなかれ…。
私自身も販売員時代は、もしお客様に聞かれた時のためにと『おすすめの服屋さん』『近くにある安くて美味しい店』『ギフトに使える雑貨屋さん』など、それはそれはたくさんの店を開拓してきました。
この日は本当に見るだけで帰った私
ですが、後日改めて、夫とともにこの店を訪れることができました。(夫はその後、常連になりました)
「買わずに帰るのは失礼なのでは」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、『断りきれずに何となく購入し、1回限りで終わってしまう関係』よりも、『納得のいく品を無理のないタイミングで購入し、長く続く関係』のほうが、結果的に双方にとって有意義なのではないかと私は考えます。
また、記事の中で何度か書きましたが、店員さんも一人の人間です。
最低限の感謝と敬意を持って接することができれば、きっと、満足な接客を受けることができるでしょう。
この漫画を読んでくれた人が「店員さんって意外と怖くないんだ」「色々聞いてみてもいいんだ!」と少しでも感じ、「私も、店舗に買い物に行ってみようかな!」と思っていただけたら、大変嬉しく思います。
それではまた!みなさまのお買い物時間が、楽しく・心地よいものとなりますように。