武蔵小杉の東福寺でシェイクスピア作品を観る 「すってんテンペスト」上演中(当日券あり!)
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さて、昨日武蔵小杉のお寺で素敵な演劇を観てきましたので、みなさまにもぜひご紹介させてください。
東福寺
会場は、東横線武蔵小杉の南口から徒歩5分のところにある東福寺さんです。
ポケモンのジムになっていたので、以前は子どもとこの門の前までよく来ていました。まさか、このお寺で演劇を観る日が来るとは…
鮭スペアレ
今回東福寺で演劇を上演しているのは、劇団「鮭スペアレ」のみなさん。
普段は東京を拠点に活動をしている劇団ですが、今回は、横浜国際舞台芸術ミーティング(YPAM)という舞台芸術の見本市に参加して、神奈川県での公演を行うことになりました。
劇団員のマサムネ葵さんが川崎市中原区のご出身ということで、縁のある東福寺を舞台に、作品を上演することになりました。
ちなみに、「鮭スペアレ」というのはシェイクスピア(Shakespeare)をローマ字読みしたもので、その名の通りシェイクスピアの作品を上演する劇団です。(シェイクスピアの綴りが覚えられない中高生のあなた、これでもう忘れませんねw。)
能の謡(うたい)に近い、独特の抑揚の台詞回しと、仕舞のような身体の使い方を特徴に、コンテンポラリーな表現を得意とします。
すってんテンペスト
東福寺での上演作品はシェイクスピア最後の作品と言われる「テンペスト」。
そこに「何も持っていない」という意味の「すってんてん」をかけたタイトルに込めた主宰の中込さんの思いを聞きました。
「コロナ禍を経て『持たざる演劇』というのを始めました。劇場だけでなく、お寺や神社などいろいろな場所に出向いて、そこでしか出会えない人たちに観てもらう演劇です。今回上演するテンペストでは、魔法を使える主人公が最終的には魔術を手放して、何もないただの人間に戻っていく話なので、その二重の意味をかけてこのタイトルになっています。」
なるほど。
非常に深い意味と演出の意図も感じ取ることができます。だから、お寺での上演なのですね。
実際、東福寺の本堂はとても煌びやかで、妖精や怪物が飛び交うテンペストの舞台にぴったり。
さらに、この舞台の面白い点としては、ワークショップを経て数人の観客が、本番の舞台に立っていることがあげられます。
ワークショップ参加者の一人、寺原さんにお話を伺ってみました。
「身体訓練を含めて、2日ほどの稽古に参加して、舞台に立ちました。不思議な感覚です。お客様からどう見えているのか知りたい」ということでしたが、観客と舞台をつなぐ身体のコーラスのような存在感で、終始作品を下支えしていたように私には見えました。
YPAM参加作品ということで、海外の観客の方もこの作品を観るために東福寺を訪れる機会があることでしょう。演劇がいちコンテンツとして消費されるのではなく、有機的に街と絡み合っていくことは、私自身の願いでもあり、鮭スペアレさんたちの試みに、とても共感し、また期待しています。
地元でシェイクスピアの言葉に触れ、実験的なお芝居を観ることができる貴重な機会ですので、ぜひ、興味のある方は千秋楽(最終日)15日の公演に駆け込んでみてください。当日券もあるとのことです。
今日も川崎はFun Fun Fun♪
すってんテンペスト
上演日:2024年12月14日(土)12時~/17時~
12月15日(日)12時~/17時~
※上演時間80分程度(予定)
※開場は開演30分前
会場:真言宗智山派 西光山 東福寺(川崎市中原区市ノ坪45)
チケット代:一般=4,000円、学生=3,500円
アクセス:東急武蔵小杉駅南口より徒歩5分