画像提供:時事通信
1956年の5月1日、熊本県の水俣市保健所に奇病発生の届け出がありました。戦後最大の公害と言われる水俣病です。
なぜ半世紀超が経った今も解決に至らないのか――30年超にわたって取材を続ける記者が問題の核心に迫ります。
公式確認から68年 水俣病犠牲者の慰霊式
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編集後記
東島 大熊本県民テレビ 記者
水俣病問題への関心は高くない。私自身34年前に熊本に赴任するまで教科書の中の事件だと思っていた。ところが水俣病は終わらない。戦後復興、政治、司法、文化、宗教……。多岐にわたる取材の中、世間の関心と乖離しているのではと悩む時もある。ところが「マイクオフ」事件は、むしろSNSを中心にインターネット上で問題意識が広がっていった。過去の問題と拘泥していたのは私自身ではなかったか。反省を糧に取材を進めたい。