海外セレブの間で「若返る」と話題の骨出汁スープ、本当に効くの?専門家が解説
シワや妊娠線ができにくくなり、肌の弾力が増す...。スターの間でブームになっている骨だしスープには本当に若々しい肌を保つ効果があるという。医療と栄養学の専門家たちに意見を聞いた。 【写真】サルマ・ハエック、レッドカーペットで纏った"ヌード"なドレスの舞台裏とは? サルマ・ハエック、グウィネス・パルトロー、コートニー・カーダシアン、カイリー・ジェンナーも毎日飲んでいると断言する。複数のブランド(最も知名度が高いのはJarmino。フランス生まれの新規ブランドにはAtelier Nubio、Jolly Mamaなどがある)から飲みやすいドリンクタイプも発売され、美容やウェルネスコーナーでも見かけるようになっている。最新の流行とはいえ、最近発見されたものでは決してない。「ボーン・ブレス」(骨だしスープ)は石器時代から存在するが、先史時代の食べ物という地位から、最近、永遠の若さを求めるハリウッドスターたちの間で愛飲される「魔法の飲み物」に昇格した。
コラーゲン療法
その名が示すように、骨だしスープは、鶏、牛、豚などの動物のガラが主な材料だ。なかには魚の骨を使う人もいる。弱火で骨を煮込むと、コラーゲンが抽出される。「私たちの身体に最も多く存在する、身体を構成するタンパク質で、骨や筋肉を作るのに不可欠な栄養素です。25歳を過ぎると、身体にもともと存在するコラーゲンの量は減少し始めます」と、Jolly Mamaのオーガニック骨だしスープ「Maman Poule」の商品開発に携わった栄養士のポーリーヌ・ブナロックは説明する。 「コラーゲン療法に肌にプラスの効果があることは複数の研究で証明されています。肌状態の改善に役立ち、とりわけ肌のハリを保ち、皮膚の老化を遅らせる効能があります」と、パリ圏の栄養学専門医のカミーユ・ル・ケレも認める。ただし「効果を得るには、コラーゲンを毎日少なくとも10g摂取し、最低2~3ヶ月は続ける必要があります。通常、家庭で作る骨だしスープにこれだけの量のコラーゲンは含まれません。スープだけでは肌や爪や髪の健康状態を改善したり、シワを防ぐには不十分です。肌をサポートするしっかりした基礎を作るためには、コラーゲンやヒアルロン酸、ビタミンCのサプリメントで補う必要があります」 各ブランドを比較すると、Jolly Mamaから発売されているそのまま飲める骨だしスープには1日分に6g、JarminoとAtelier Nubioのスープには、10gのコラーゲンが含まれている。