空軍、国産戦闘機「経国号」飛行訓練を公開 春節期間の戦備強化をアピール/台湾
(台中中央社)国防部(国防省)は7日、中部・台中市の空軍清泉崗基地で国産戦闘機「経国号」(IDF)の飛行訓練を報道陣に公開した。今月下旬に控える春節(旧正月、今年は1月29日)期間の戦備強化に関する状況を人々に伝えるのが狙い。 空軍第3戦術戦闘機連隊が命令を受けてスクランブル(緊急発進)や夕暮れ前の飛行訓練を実施した。 規定によると、経国号は緊急命令を受けてから5分以内に発進しなければならない。警戒室にサイレンが響くと、空中勤務、地上勤務、それぞれの隊員は警戒室から飛び出して警戒機の任務を担う単座型の経国号2機に駆け寄り、飛行前の作業に取り掛かった。 夕暮れ前の飛行訓練は午後5時ごろに行われ、空対空ミサイル「サイドワインダー」を装備した第1陣の3機がけたたましいエンジン音とともに飛び立った。第2陣2機の飛行も予定されていたが、安全を考慮して中止された。 空軍第3戦術戦闘機連隊の宋岳暾政戦主任によれば、夕暮れ前の飛行訓練には、パイロットに日中から夕暮れにかけての飛行を練習させるとともに、夕暮れと夜間の飛行訓練を同時に実施する狙いがあると説明した。 (呉書緯/編集:名切千絵)