「1.4東京ドームだ!」上村優也が“同期”辻陽太とのシングル対決を大舞台で熱望!「新日本、俺たちに最高の舞台を用意してくれ!」
12月23日、新日本プロレスは来年1.4東京ドーム大会に向けた最後のシリーズ『Road to TOKYO DOME』東京・後楽園ホール大会(2連戦)の第2戦を開催した。 【動画】6人タッグで”J5G”上村優也と”ロスインゴ”辻陽太が交錯! メインイベントではSANADA&タイチ&上村優也の「J5G」と、内藤哲也&鷹木信悟&辻陽太の「ロスインゴ」が6人タッグマッチで対峙。年明け1.4東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者であるSANADAは、今年の『G1クライマックス』覇者である内藤哲也の挑戦を受けることが決まっている。 一方で、この試合は実に興味深い顔が揃った。同期である辻に強烈なライバル心を燃やし勝利を収めたい上村、前日の後楽園大会でKOPW2023覇者に輝いたタイチ、東京ドーム大会でタマ・トンガの挑戦を受けるNEVER無差別級王者の鷹木。先述したSANADAと内藤以外にも、注目の顔合わせが実現した。 開始直後はロスインゴが上村に照準を合わせたが、試合が進むにつれて両軍が入り乱れる展開に。最後は上村と辻のマッチアップとなり、辻がブレーンバスターボムで追い込む。続けてカーフ・ストンプから必殺ジーンブラスターを狙うが、逆に上村がアームドラッグで切り返して回転十字固めが決まり、辻から3カウントを奪取。J5Gが勝ち名乗りを上げた。 激闘後、上村は辻を睨みつけると「よーし! 辻!お前から直接取ったぞ! これで終わりか? どうなんだ?」と問いかける。すると辻は、「いいだろ! 約束通りお前とシングルマッチやってやるよ!」と対戦を承諾。「ただよ、上村、どこでやる?」と投げかけたところで、客席からはドーム・コールが発生した。 これに上村が即反応。「東京ドームだ!」と叫ぶと、辻と額を合わせて視殺戦に。辻は「新日本プロレス! 俺たちに最高の舞台を用意してくれ!」と叫んだ。
バックステージで上村はまず、「年内の目標、標的を倒したということで。来年東京ドームに行きます!」と、あらためてドーム進出を宣言した。29歳は続けて、「やっぱり(新日本に)帰って来て、心の中のトゲというかモヤモヤがあったので。今日でそれがブッ飛んだ」と話し、自身と同じく今年凱旋帰国した唯一無二の同期に勝ててスッキリした様子を見せた。 一方の辻は、「本当はこんなこと望んじゃいない。俺が上村とやるときは何かしら懸けるものだと思っていた。そう、IWGP世界ヘビー級のベルト」と話し、ノンタイトル戦に少し不満を窺わせるも、「ただ今回はしょうがねぇ。決まったなら、お前を全力で叩き潰すだけだ。上村! 俺が東京ドームを面白くしてやるよ」と断言。辻も同期である上村をかなり意識していたようだった。 新日本の同世代では、海野翔太がプロレスリング・ノアの清宮海斗と共闘。戦慄の裏切り劇を見せた成田蓮が電撃加入した「H.O.T」との抗争に突入している。 海野、清宮、成田がテーマを見出すなか、上村と辻も東京ドーム大会に向けて、ついに動き出した。来年は、この5人のレスラーが時代を築くような年にしなければ、プロレス界に未来を感じられない。それだけに、同世代である5人の闘いを大いに期待したい。 ◆新日本プロレス◆ 『Road to TOKYO DOME』 2023年12月22日 東京・後楽園ホール 観衆 1513人(札止め) ▼6人タッグマッチ(30分1本勝負) SANADA&タイチ&○上村優也(18分36秒 回転十字固め)内藤哲也&鷹木信悟&辻陽太● 文⚫︎どら増田