【ダービー】ビザンチンドリーム、坂路12秒4 持ち前のロングスパート生かし巻き返す
ダービー1週前の調整に臨んだ栗東勢で、最も本格的に追い切られたのがビザンチンドリームだった。19日、坂路で1ハロンごとにペースを上げ、4ハロン54秒5-12秒4をマーク。「予定よりも速くなったけど、多少仕掛けた程度。しまいはいい動きだった。前走より実が入って良くなっている」と久保助手は手応えを感じている。 デビュー2戦目のきさらぎ賞を豪快な末脚で制した。3戦目の前走皐月賞は13着に終わったが、力負けではない。同レースで騎乗したムルザバエフ騎手は「4角でバランスを崩した。不利がなければもっと脚を使えたと思うし、上位に来られたと思う」と、はっきりとした敗因を語っていた。 皐月賞で出遅れたため、中間はゲート練習も入念にしている。「1歩目の出が良くなっている」と、久保助手は進歩を実感。持ち前のロングスパートは東京でこそ生きそう。巻き返しの余地は十分にある。【岡本光男】