なぜアラサー女性は《初デート》で【奢られたい】のか?「どうしても譲れない」…当事者たちの“言い分”とは
男性が「奢る」「多く払う」女性の7割近く
初デートでの支払いは「男性に奢(おご)ってもらいたい」。そう考える女性は少なくありません。男女平等が強く求められ、男女雇用機会均等法の施行(1986年)から40年を迎えようとしている令和の現代、なぜ女性たちはなお「奢られたい」と切望しているのでしょうか。 【まとめ】これが、奢られたい女性の「言い分」です!【イラストで解説】 ※ ※ ※ 食に関するメディア「ちそう」が行った調査(※)では、初デートの支払いについて「割り勘」と答えた女性は42.1%だったのに対し、「男性が多く払う」26.7%と「男性が奢る」31.3%の合計は68.0%と7割近くを占めました。 「男性が奢る・多く払う」と回答した女性たちが主張する理由は「相手の気持ちを行動で示してほしいから」(41.6%)、「相手が多めに支払うことに魅力を感じるため」(27.4%)などが上位に。 こうした女性の心理をより深掘りするために、アラサー(20代後半から30代前半)の未婚女性たちを集めて、それぞれの考えを赤裸々に語り合ってもらいました。果たして奢る男性は、奢らない男性より女性にとって魅力的なのか――? ※KOMAINUが運営する「ちそう」が2024年4月4~7日、全国の20歳以上の男女290人を対象にインターネット上で実施。「20代の頃、初デートの支払いはどうしていましたか?」という問いに対する女性の回答。
アラサー未婚の女性5人が“赤裸々”に語る
今回「奢り奢られ論争」に参加したのは、東京在住在勤の26~33歳の女性たち5人。全員独身で、交際相手がいる人もいない人もいます。また、濃淡の差こそあれ基本的には結婚願望があるメンバーです。 議論の前提として、 (1)相手は同世代(同い年か1~2歳程度年上)の男性 (2)まだ交際には発展していないが、お互いに内心「いいな」と思っている (3)二人きりで初めて食事デートに行く。お店は相手が提案した という設定条件の下、意見を出し合ってもらいました。
「絶対奢られたい」と力説するアラサー女性の思い
まずは5人の立場を確認します。 Aさん(30代前半): 「同年代なら奢ってほしい。これから恋愛に発展するかどうかの大切な初デートなので、見えを張ってほしいな。奢ってくれたら“おとこ気”を感じてドキッとするし、『割り勘で』と言われたら、一気に冷めるわけではないけど『なるほど、そういう人ね』という認識になると思う」 Bさん(20代後半): 「20代後半だと社会人歴がまだ短い人もいるので、懐事情はそれぞれ違うと思うから(奢りでも割り勘でも)どっちでもいい……と言いたいところですが、そういう場面ではこれまで奢ってもらうことが多かったので、奢られるのが当たり前と思っている部分はありますね」 Cさん(30代前半): 「奢ってほしいですね。最初のデートなので、一連の流れがスムーズに進むことは大事だと思う。いい思い出としてパッケージングしたいから『自分が払おうか』とまとめてくれる方が、リーダーシップというか頼りがいを感じられます」 Dさん(20代後半): 「割り勘でも気にしないです。自分も『いいな』と思っている相手なら、一緒にいる時間が楽しいから。でももしこっちが何とも思っていない相手なら奢ってほしいと思うと思う」 Eさん(30代前半): 「絶対奢ってほしいですね。かっこ付けてほしい。お金を稼ぐことは大事だし、好きな相手にお金を使うところを見せてほしい。こっちが別に好きな相手じゃなければ割り勘でもいいかな、とは思います」 Aさん、Cさん、Eさんの3人は「奢られたい派」、Bさんは「どっちでもいい」と言いつつも「奢ってもらうのは当たり前」と主張。Dさんは「割り勘でも気にしない派」という構図になりました。 またCさんが発した「流れのスムーズさ」というワードには他のメンバーも反応し、 「『お会計どうする?』というやり取りがもうスマートじゃないんだよね」 「『今日は俺が払う』とクロージングしてくれると、今日をいい日にしたいという志を感じられる」 「そういう人は仕事もできそう! 出世しそう! ってときめく」 など、盛り上がりを見せました。