ズルをしようと行列に割り込んできた人に「最後尾に並び直してください」と注意はNG。ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。 どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
行列に割り込んできた人を、たしなめる言葉
飲食店で行列に並んでいたところ、自分の前にしれっと割り込みをされた。並んでいるほかの人は気づいていない様子だが、このまま損をするのは納得いかない。注意したいけれど喧嘩になっても嫌だし、どうたしなめればいいものか……。
相手に選択肢を与えることで、「こっちのほうが得」と思わせる
行列に並んでいるときに、割り込まれるとイラッとするのは当然。ただ、まず重要なのは相手に悪意があるかどうかです。最近ではソーシャルディスタンスとかで列の間隔が空いている場合もあるので、悪気なく割り込みしている可能性もあります。そういう場合は「最後尾はあっちですよ」みたいに教えてあげれば解決します。 一方で、ズルをしようと割り込む人の場合、注意してトラブルになればかなりの労力と時間を浪費します。実際には割り込みによって延びた待ち時間のほうが短かったりするので、腹は立つでしょうが、そのままスルーするのも、ある意味正解です。 なかにはボソッと独り言のように文句を言う人もいるでしょうが、悪意を持つ人が自主的に列から外れることはまずないし、スルーされるだけなのでムダです。 そもそも、自分以外が割り込みに気づいていないなら、他の人は「損をしている」とは思っていません。なので、へたに注意をすると正義感ではなく、単なる自己満足になりかねない。なので、このように言ったほうがいいと思います。 「あなたが入ると自分の番が遅くなるので、最後尾に並び直すか、あなたの前に入れてください」 ポイントは、実質的には同じ結果だけど「相手に選択肢がある」という状況にすることです。 たいていの場合、割り込みをする人は、多少の罪悪感を持っています。だから、「この人を前に入れることで割り込みに文句を言われなくなるなら、そのほうが得だな」と、考えたりするものです。