「難しいセの野球を実際にやって感じたい」FAで巨人加入の甲斐拓也、移籍決断後は坂本らに連絡
ソフトバンクから巨人にFA移籍した甲斐拓也捕手(32)が26日、都内のホテルで入団会見に臨んだ。推定5年15億円の大型契約で、背番号は阿部慎之助監督(45)の現役時代の「10」を継承。残留か移籍か悩んだ中で決断の決め手は「阿部監督です」と告白。少年時代から憧れの存在だったと明かすなど、同席した指揮官の隣でアベ愛を赤裸々に語り新天地での挑戦に向けた決意を示した。 ◆甲斐に聞く ―ネクタイはオレンジ。 「この日に合わせて着けてきました。(ソフトバンクの)後輩からプレゼントしていただいて」 ―巨人の印象は。 「勝たないといけない、勝ち続けないといけないチームだと思っていて、その責任、プレッシャーはもちろんあります。若い選手がものすごく力をつけてきているという印象は、試合をしていても思いましたし、今年の交流戦でも力のある投手が多いなとも感じた。若い投手も多くなっていると思うので、今まで自分が経験したことを引き続きやっていければなと思います」 ―セ・リーグの野球。 「交流戦でもセ・リーグの戦いはものすごく違いを感じた。日本シリーズでも(DHのないセ主催試合で)打席に立っていて難しいなと感じる部分はあった。(自身が)8番打者であれば9番に投手が入るので。まだまだ学べることはたくさんあるなと感じたので、セの野球を実際にやって感じたい」 ―新天地で成長したいと。 「野球選手である以上、常に学ぶことは大事ですし、それは何歳になっても変わらない。野球をたくさん勉強したい、挑戦し続けたいと思っています」 ―移籍を決断後、連絡を取った巨人の選手は。 「(坂本)勇人さん、丸さん、長野さんには連絡させていただいて。あとは和真(岡本)はシーズン中もしているんですけど、連絡はして、『来年からよろしくお願いします』と。『何かあったら何でも聞いてきて』と言っていただきました」 ―東京五輪でチームメートだった田中将大とチームメートになる。 「オリンピックで一緒にやらせていただいて、会話もさせていただいた。それ以降は特に会話もしていないので、これからコミュニケーションを取っていけたらなと思っていますし、あそこまでの投手なので、しっかりいろんな話を聞いていろんなものを吸収したいなと思います」 ―巨人の投手と初めて組む。 「全て一からのスタートになるので、どの投手ともコミュニケーションを取って、いろんな投手の球を捕ってキャンプからできればいいと思います」
報知新聞社