「頭が痛い」と訴える妻の真意を夫は読み取れる?夫婦円満の秘訣は「共感力」と「質問力」
妻をイライラさせる夫の悪意なき言動。夫婦のすれ違いをどう解決する?
的外れな返答をしているわけではないのに、なぜか相手をイライラさせてしまう──このようなちょっとしたすれ違いを経験した人は少なくないと思いますが、これが毎日顔を突き合わせる夫婦の間で起こるようなら見過ごせない問題。ストレスが蓄積された挙句、離婚問題に発展するかもしれません。 ちなみに、この現象は妻の言葉に夫が返答する際によく起こるといわれていますが、「なんでわかってくれないの」「自分は間違っていない」と、それぞれ自分の正当性を主張している間は解決するのは難しいでしょう。 夫は妻の、妻は夫の性質をちゃんと理解し、相手の言葉の真意をくみ取ったうえで望んでいる言葉を返してあげようという姿勢が大事なのかもしれません。「でもどうやればいいの?」と戸惑っている人がいたらおススメしたいのが、『ホンネがわかる妻ことば超訳辞典』という書籍です。 本書は、さまざまな場面で発せられる妻の言葉を取り上げ、その裏にある本音、夫のやりがち(だけど妻の地雷を踏んでしまう)な返答などを紹介しつつ解決への糸口を提示。表向きは夫(男性)が妻(女性)の心理を理解するための手引書となっていますが、妻の立場にある人にとっても夫の行動原理を知る大きな手掛かりとなるでしょう。 そんな本書から、今回は妻が夫に共感を求める際の事例とベストな返答例を紹介しつつ、夫婦間の会話を成立させるためのコツについて触れた部分をピックアップいたします!
「頭が痛い」と報告する妻は、治療法など求めていない。そんなときのベストな返事とは?
【妻ことば】 「なんか、頭が痛い」 「風邪ひいたかも」 【超訳】 「体調が悪い」って言っているときくらい、家事も育児も休ませてほしい。どうして夫は何もしてくれないんだろ? 具合が悪くても私が家事をするのが当たり前だと思っている、その神経が信じられない。 【夫が言いがちな返答】 「オレのメシは?」 「病院行ってきたら?」 「オレも」 ただ“体調の報告”をしているわけではなく、いたわりの言葉や優しい言葉がほしいときに口にする言葉。妻が体調不良を訴えたとき、夫がやりがちなのが“解決策の提案”と、自分の“メシの心配”です。 心配だからこそ「薬を飲んだほうがいい」「病院に行ったほうがいい」と言ってくれるのはわかるのですが、残念ながらそれらの言葉は妻にとって“優しさ”ではありません。 妻は、「どうしたら早く治るか?」の答えを聞きたいわけではなく、真っ先に、“いたわりの言葉”がほしいのです。 「オレのメシは?」と、自分のメシの心配をする夫は、一生恨まれます。また、「オレも熱っぽい」など体調不良を被せてアピールしてくる“オレも族”が必ず出没するこの界隈。そのような無神経な発言が度重なると、信頼も尊敬も失われ、妻の気持ちは一気に冷めてしまうでしょう。 まずは自分の心配よりも妻へのいたわりを! 【こじらせない返答例】 「大丈夫? 食欲は? 食べられそうなら何か作る(買ってくる)よ」 「あとは僕がやるから、今日は早く休んで」