日本オープンを初制覇した今平周吾の新パッティングスタイル 独特の握り方はアマチュアも真似していいの?
ヒジや手首を伸ばして構えてストロークする“メリット”
このスタイルのメリットは、良い意味で手元の動きが鈍感になること。ヒジや手首を伸ばして構えてストロークすると、支点の数が減ってより機械的に打つことができます。プレッシャーがかかる場面でもストロークが乱れにくくなる点は、機械的なスタイルのメリットといえるでしょう。 昔から“パットに型なし”といわれていますが、最近は以前にも増してパットのスタイルが多様化しています。例えば今平選手のようなクロスハンドは今や“スタンダードの握り方”といってもいいくらいです。 ツアープロのスイングをマネするのは難しいですが、パッティングはすぐに取り入れることができます。グリップの長さや太さ、握り方、ストロークなど、パターが苦手な人はツアープロのパッティングを参考にしてみるといいでしょう。
今平 周吾(いまひら・しゅうご)
1992年生まれ、埼玉県出身。2011年、19歳でプロ転向し、14年の下部ツアーで賞金王に。レギュラーツアー初勝利は17年の「関西オープン」。18年、19年は2年連続で賞金王に輝いた。24年は「日本オープン」で節目の通算10勝目を達成。シーズン連続優勝記録を7季に伸ばすとともに、地元・埼玉県狭山市で国内メジャーを初制覇した。ロピア所属。
石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
小澤裕介