せっかくの休日が、子どもの「部活動送迎」で終わってしまう! そんな親たちの疲労を“楽しみ”に変える簡単アイデアをご存じか
休日送迎で消耗する親たち
記録的な酷暑がようやく収まり、行楽シーズンの秋がやってきた。この時期、子育て世代は子どもたちと外出する機会が増える。しかし、休日が晴れていても、子どもの習い事や部活動の送迎で忙しく過ごす家庭も多い。 【画像】画面ちっさ! これが42年前の「カーナビ」です 貸し切りバスを利用しない限り、遠方での練習や試合には親の送迎が必要だ。距離がある場所への送迎は、1日がつぶれることも珍しくない。 「せっかくの休日なのに、ずっと運転手になってしまった」 と感じることもある。 目的地が遠くなるほど、親の負担は増し、仕事で疲れてリフレッシュとは無縁の休日になってしまう。そこで今回は、そんな状況を打破するために、送迎をしながら“プチ観光”気分を味わい、充実した1日を過ごすためのコツを考えてみよう。
運動部加入率と親の驚き
運動系の習い事や部活動に所属していると、休日の練習試合で毎週送迎をする親が多くなる。特に小学生の場合、送迎が必須となる習い事はスポーツ少年団や水泳、テニスなどの個人競技の選手コースが多い。 スポーツ少年団に入会する際には、練習試合の遠征について話を聞くことができるし、個人競技でも大会に出られるレベルになると、休日に大会に参加する必要があることを事前に理解できる。小学生のうちは 「送迎は仕方がない」 と親も理解した上で入会し、休日の参加が一般的だ。 しかし、子どもが中学生になって部活動に入ると、 「そんなに送迎が必要なの?」 と驚く親が増えてくる。部活動は基本的に任意だが、多くの生徒が入部している。笹川スポーツ財団の「子ども・青少年のスポーツライフ・データ 2023」によると、2023年の中学生男子の運動部加入率は64.1%、女子は49.8%で、年々減少傾向にはあるものの、運動部に所属する中学生は依然として多い。 そして、その活動場所は校庭や体育館だけでは済まない。
休日の送迎負担増加
運動部は年に数回、大きな大会が開催されるため、休日には練習試合のために遠方の学校や体育館に出向くことが多い。特に野球、サッカー、バスケットボールなどのチーム競技では、チームの実力を向上させるために練習試合を重ねる必要があり、休日の遠征は避けられない。 軽い気持ちで入部した部活が、実際には遠征の連続で、休日が送迎で毎週つぶれてしまうこともある。ガソリン代もバカにならず、そんな状況に直面する親も意外と多い。筆者(中山まち子、子育てジャーナリスト)の知人にも、 「子どもが友達に誘われて入った運動部が遠征ばかりで出費がかさんでいる」 と嘆いている人がいる。強豪校でない公立中学の運動部でも、顧問の方針によって休日の練習や遠征が決まることがあるため、中学の部活動選びは注意が必要だ。 高校生になると、私立高校の強豪部では 「自前のバス」 を持っている学校も多く、野球部などの団体競技では貸し切りバスを利用して遠征に出掛けることが増え、親の送迎の負担は少し軽くなる。しかし、部活によっては現地集合・現地解散のスタイルもある。 筆者の子どもが所属する運動部では、大会も現地集合・現地解散だ。ただし、公共交通が利用できる場所での大会なので、部活の友達と一緒に行くようになり、中学生の頃に比べると親の負担は少なくなった。一方で、交通の便が悪い場所での練習や大会を行う部活もあるため、その場合は高校生でも親の送迎が必要になる。