【解説】「宿泊税」全国で導入が相次ぐ…税収の使い道は? 専門家“今後広がっていく”
■熱海市では導入に慎重…客が近隣に流れるのでは 専門家「循環が必要」
小野解説委員 「ただ、導入に慎重な自治体もあります。静岡・熱海市です。『宿泊税』は観光客からすると実質、値上げになるわけで、市民や事業者などから心配の声も出ています。『多くの税を払う印象になると宿泊客が近隣の温泉地に流れてしまうのでは』『事業者も手間が増えるのでもっときちんと説明して』という意見も出て今、導入するかどうか検討中だそうです」 「観光業に詳しい明治大学の飯田泰之教授によると、『観光のインフラ費用を観光客が負担するという考え方でもあるので、広がっていくだろう』『ただし“この税のおかげでこれができた!”というのを示せないと理解は得られないでしょう。観光客が増えて税収も増える、そういう循環も必要です』と言っていました」 有働キャスター 「今後、『海外から来る人を2030年までに6000万人まで増やす』と政府が目標を立てていることを考えると、観光地が魅力を増すことは大事なことだと思いますが、快く支払ってもらえる説明も大事です」 (5月1日放送『news zero』より)