光と音楽が異次元へと誘う 京都府立植物園の温室でライトアップイベント
京都府立植物園(京都市左京区)の温室を光と音楽で彩るイベント「LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル キョウト)」が行われている。植物に照射される多彩な光と響き渡る音楽が、人々を異次元の世界へと誘った。 熱帯の樹木が広がるジャングル室や、サボテンなどの乾燥地の植物が生い茂る砂漠サバンナ室など、観覧温室を4ゾーンに分けて、光と音で演出。絶え間なく降り注ぐ光やプロジェクションに大音響の音楽が交わり、異星にいるかのような錯覚に陥る。国内外でデジタルアートイベントの実績があるカナダのマルチメディアスタジオが手がけた。 府立植物園の開園100周年記念行事のフィナーレとなるイベント。総事業費3億円のうち、三井不動産が企業版ふるさと納税を活用して府に寄付した2億円を充てる。 セレモニーに出席した西脇隆俊知事は「自然とのつながりを現代的な光と音を通じて表現したイベント。新しい植物の魅力を体感してほしい」とあいさつ。文化庁の都倉俊一長官も「夜の植物園の体験は画期的な試みだ」と期待を寄せた。 12月26日までの午後6時~午後9時半(最終入場午後8時半)。前売り券は高校生以上2千円、小中学生千円。(田中幸美)