ヤ軍のA.ロッドが米紙に「もしイチローが最初からMLBにいたら」を語った
ニューヨークデイリーニュース紙は、「悪いな、ピート・ローズ。イチローがずっとメジャーリーグでプレーしていたら、4600安打していたという理由はこれだ」という見出し。 ピート・ローズの「日本の記録とは比べられない」という主張に対して、「日本は130試合なので、イチローは、むしろ安打数を失っているのだ。イチローはメジャーでプレーしなかったことで350ヒットを失っていると考えられる。4256安打にこれを足すと、4606本となる」と数字を出した。 同紙は、かつてのチームメートで、先に3000本安打を達成しているヤンキースのアレックス・ロドリゲスが記録について語ったコメントを掲載。 「アレックス・ロドリゲスはイチローの素晴らしさをしゃべり尽したが、メジャーリーグは一つしかないと言った」と見出しをつけた。あくまでも非公認記録というスタンスだ。 ロドリゲスは、「02-03年に彼(イチロー)の家で食事をしたときに、イチローは50歳までプレーしたいと言ったので、椅子から転げ落ちそうになった。彼はとてつもない情熱と集中力を持っている。今までに見たことのないユニークな打者」とイチロー素晴らしさについて存分に語った。その一方で記録については「メジャーリーグはメジャーリーグ。メジャーリーグはひとつしかない」と日米通算安打数とメジャー通算最多安打数とは比べられない、という考えを示した。 もしもイチローが始めからずっとメジャーリーグでプレーしていたら、との質問には「ピートを怒らせたくはない」とアレックス・ロドリゲスは笑いながら、「イチローは、どんなことにも可能性はある。レジェンドたちを疑うことはない。ピートもイチローも2人ともレジェンドだ」とローズを立てながらも、「イチローが最初からメジャーリーグでやっていたら記録を更新した可能性もあっただろう」と仄めかした。 イチローの日米を合わせた記録を巡る論争に関して、A.ロッドのこのコメントがひとつの答えなのだろう。 つまりイチローの能力と努力は、日米の垣根もローズのそれをも越えたものなのである。