28年ロス五輪監督に大岩剛氏が正式決定 年齢制限以降は日本初の2大会連続で60年ぶりメダル狙う
日本サッカー協会(JFA)の定時理事会が12日、都内で行われ、次回2028年ロサンゼルス五輪(オリンピック)を目指すU-23(23歳以下)日本代表監督に、今夏パリ五輪を率いた大岩剛氏(52)が就任することが承認され、正式発表された。23歳以下の年齢制限が始まった92年バルセロナ大会以降では、日本初となる2大会連続の五輪指揮で60年ぶりのメダル獲得を目指す。 大岩監督は、今年7月に開幕したパリ五輪で8強。最大3枠を活用できる年齢制限のないオーバーエージ(OA)枠の使用なしでは史上初となるベスト8入りを果たした。A代表経験のあるMF久保建英(23=Rソシエダード)やGK鈴木彩艶(22=パルマ)MF鈴木唯人(23=ブレンビー)ら同世代のトップクラスの招集がかなわなかった中でも、一体感あるチームに磨き上げ、無傷の1次リーグ3連勝で決勝トーナメント進出を遂げた。 大会後には、主将を務めたMF藤田譲瑠チマ(22=シントトロイデン)DF高井幸大(20=川崎フロンターレ)DF関根大輝(22=柏レイソル)ら有望株が森保一監督のA代表に選出されており、強化・育成の両面で成果を出した。 協会も、その手腕を高く評価。4年後のロス世代も引き続き託すことにした。パリ大会の後、大岩監督には古巣の鹿島アントラーズやセレッソ大阪から魅力的なオファーが届いたが、最後のC大阪には10月末に断りを入れていた。 ともにパリ五輪を戦った羽田憲司コーチ(43)の再任も決定。羽田氏はU-19日本代表のコーチも兼任する。今季まで鹿島の佐藤洋平GKコーチ(52)も入閣し、準々決勝で涙したパリ五輪のリベンジを果たす。 日本協会によると、始動の時期は今後、検討する。来年は船越優蔵監督がU-20日本代表を率い、大岩監督と情報交換しながらロス世代を強化していく。【佐藤成】