<ラグビー>「エディーさんの言うことを全うしてきた自負がある」 流大選手、エディー・ジョーンズ日本代表HCが熱いクロストーク WOWOW「エディータイムズ」で
流選手:(W杯イヤーの)2015年に入ってから最初の合宿には行かせてもらいましたが、その後は外れてしまいました。正直なところ、当時の自分のレベルでは日本代表を追い付いていない、もっと自分のレベルを上げないといけないと実感していました。そう感じられたという意味でも本当にタフな経験をさせてもらいました。
エディーHC:流選手はサイズこそ小さいものの、その後も国際的な場面で高いレベルでプレーし続け、常に上達していました。キャプテンを務めたサンゴリアスでリーダーの資質も見せていましたし、そして何より常にチームを強くしようとしていました。「常にベストな選手になる」という流選手の気持ちの根源がいつも気になっていたのです。
流選手:ありがとうございます。僕もサンゴリアスでエディーさんから新しい刺激のある話をしていただいてきたので、常に発見がありました。やはり現状維持ではダメだな、と常に気付かせていただいていました。
エディーHC:流選手は日本のために多大なる貢献をした選手です。2019年W杯は本当に素晴らしかったですし、2023年大会でもハーフバックとしての才能を存分に見せてくれました。ハーフバックはチームを引っ張る存在であり、強豪チームには常に強力なリーダーがいます。流選手はまさにそんな存在です。
流選手:今エディーさんが言われたことを僕自身も全うしてきた自負があります。その一方で、次世代の若い選手にもどんどん出てきてほしいという思いもあります。才能のある選手はたくさんいると思いますので、これからエディーさんがどういう選手を選んでいくのか、すごく興味を持っています。エディーさんはラグビーにおけるSHの役割についてどのようにお考えですか?
エディーHC:この15年で大きな変化がありました。ディフェンスが進化しており、さらに(チームとしての)一体化が進みました。その中で9番の選手(SH)は攻守ともに中心的役割を担っています。特に注目すべきはその選手がいかにボールを動かす能力があるか、ラック時にどのように攻撃に転じるか、という点です。一瞬の隙を完全なブレイクに切り替えられる能力ですね。実に重要な役割を担っています。