ミラン指揮官就任でいきなりトロフィー獲得 ユヴェントス&インテルを逆転で破ったコンセイソンへの称賛「諦めない姿勢、闘争心を植え付けた」
リーグ戦でも上位浮上なるか
成績不振から指揮官パウロ・フォンセカを解任したミランは、昨年12月30日に後任としてポルトガル人指揮官のセルジオ・コンセイソンを招聘した。 コンセイソンにとって厳しかったのは、就任のタイミングだ。シーズン途中からの仕事が難しいのはもちろん、ミランでのファーストゲームはスーペルコッパ・イタリアーナ準決勝のユヴェントス戦だった。 ユヴェントス戦では前半に先制を許したが、後半にクリスティアン・プリシッチのPKと相手のオウンゴールで見事に逆転勝利。さらに決勝のインテル戦でも2点をリードされたところからひっくり返し、3-2の逆転勝利を収めた。就任2試合でトロフィーを獲得したことになり、コンセイソンへの期待度は急上昇だ。 就任間もないこともあり、細かい戦術を浸透させる時間はなかっただろう。コンセイソンに出来ることといえば、選手たちのメンタリティを高めることくらいだったはず。そしてコンセイソンは見事にそれをやってのけたのだ。 ユヴェントス戦、インテル戦の両方でゴールを決めたプリシッチもコンセイソンの仕事を絶賛する。 「チームにハングリー精神、情熱をもたらしてくれた。決して諦めない姿勢、闘争心、それを彼は植え付けた。それが(決勝では)助けになった。ここから自信を得るべきだけど、まだやるべきことはたくさんある。リーグ戦での状況を好転させるべく、残りのゲームで出来る全てのことをやりたい。それでも、今回の優勝が間違いなく自信にはなるはずさ」(『CBS Sport』より)。 セリエAでは8位に沈んでいるが、コンセイソンの手でミランは復活を遂げるのか。今回のスーペルコッパ・イタリアーナ制覇はそれを期待させるには十分すぎるパフォーマンスだったと言える。
構成/ザ・ワールド編集部
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