米上院、軍高官人事を一括承認 共和議員が妨害取りやめ
【ワシントン共同】米上院は5日、軍高官人事400件以上を一括承認した。バイデン政権の施策に反発する共和党のタバービル上院議員の妨害で承認が滞っていた。タバービル氏は同日、中将以下について妨害をやめるとしたが、大将人事11件には反対を続けると表明した。米メディアは超党派の圧力を受けて態度を軟化させたと伝えた。 タバービル氏は保守的なアラバマ州選出。米兵が中絶を受ける権利を擁護するバイデン政権の施策を問題視し、全会一致でまとめて承認するのが通例の軍高官人事に反対してきた。 停滞した人事の中には中東で指揮を執るはずの高官も含まれ、党内からも「軍の即応性を損なう」と批判が出ていた。