【京都大賞典展望】宝塚記念Vのブローザホーンが始動 GⅡ勝ち馬3頭が立ち向かう図式
[GⅡ京都大賞典=2024年10月6日(日曜)3歳上、京都競馬場・芝外2400メートル] 秋の京都競馬開幕週メインは、王道路線を目指す古馬のトップホースによる伝統のGⅡレースが行われる。来年からは秋の京都開催(3回京都)が1週拡大され、天皇賞・秋まで中3週と変更されることが発表済み。長らく定着してきた〝天皇賞まで中2週〟の開催は今年でひとまず終わるが、59代目の覇者に輝くのはどの馬か。 断然の注目を集めるのは宝塚記念でGⅠ初制覇を成し遂げたブローザホーン(牡5・吉岡)だ。今年はGⅡ日経新春杯で重賞初Vを飾ると、GⅡ阪神大賞典3着、GⅠ天皇賞・春2着と立て続けに好走。得意の道悪で行われた宝塚記念で、鮮やかな差し切りを決めて戴冠を果たした。秋はGⅠジャパンC→GⅠ有馬記念へと進むローテーションが公表されており、あくまでもステップレースの位置付けだが、今年の充実ぶりを思えば主役の座は揺るがない。 対抗格には3頭のGⅡウイナーが挙げられる。昨年のこのレースを制したプラダリア(牡5・池添)は3歳時の青葉賞、今年の京都記念と合わせて3度のGⅡ勝ち。宝塚記念も見せ場たっぷりの4着だったように、同世代のブローザホーンと大きな差は感じられない。むしろ前哨戦に実績のあるタイプで、4度目のタイトル獲得も十分に考えられる。 一昨年のGⅡ阪神大賞典から勝ち星のないディープボンド(牡7・大久保)だが、今春の天皇賞では積極的な競馬で僅差の3着。ブローザホーンとは半馬身の差しかなかった。こちらは国内外合わせてGⅡ4勝の実績。昨年のこのレースは1番人気で3着に終わっただけに、そのリベンジがかかる。 サトノグランツ(牡4・友道)は昨年、京都新聞杯、神戸新聞杯とGⅡを2勝した。上半期は国内外で3戦して、勝ち星こそないものの3、3、4着と大崩れがない。父サトノダイヤモンドは2018年のこのレース勝ち馬。神戸新聞杯はレコード勝ちしており、開幕週で時計の速い決着になれば期待が膨らむ。 前記4頭による争いが有力だが、GⅡ目黒記念で2着と好走したシュヴァリエローズ(牡6・清水久)、天皇賞・春で14番人気ながら4着と好走したスマートファントム(牡4・石橋)、前走で脚質の幅を広げたケイアイサンデラ(牡4・小林)などが上位への食い込みを狙う存在だ。
東スポ競馬編集部