国際エグゼクティブコーチが教える「社内の人に頼みごと」をするときの2つの秘訣
家族・親族間でも開示を繰り返そう
牧野さんは、家庭でも気軽に頼める環境づくりの重要性を説きます。 私はミラノに住んでいますが、夫はイタリア人でローマに実家があります。何かあると、子供を実家に預けたり、お願いごとも頻繁にしたりしています。それでうまくいくのは、家族・親族間で、小さくても常に開示を心がけているからです。外国の方は、それがうまいですね。 また、私は料理を作るのは好きですが、掃除のような得意とか好きとは思わない家事は、どんどん家事代行業者にお願いしています。 幼い子供をもつ日本の女性を見ていると、育児と家事は全部1人でやろうとしている印象があります。対して、子育てしながら働く海外の女性を見ていると、自分の時間を結構バランスよく確保していています。 なので、夫でも、父母や義理の父母でも、「育児が大変。自分の時間がとれない」ことを開示していきましょう。「これを言ったら怒られるのではないか」と悩むよりかは、言ってしまえば案外向こうも喜んで引き受けてくれるなど、いい展開があるはずです。 そして、家事代行も活用しましょう。海外の人は、家事代行やシッターさんを本当によく使います。私の周囲に限っても、働いているママさんで、利用していない人は1人もいないぐらいです。特に、先に挙げた価値追求マトリクスで見て、家族のだれもが苦手で楽しいと感じない家事は、外部のプロに任せるのが正解です。
鈴木拓也