小関裕太、落ち込むのは「作品についてだけ」 立ち直る方法は「やり切った自分の姿を想像する」
モニはモアナとマウイに憧れを抱いている
――実際に完成した作品を見て、いかがでしたか。 「自分の声が知っている作品から聞こえてきて、くすぐったかったです(笑)。声優経験はこれだけではないのですが、歌っているキャラクターの声優ということは自分にとって目標であり特別だったので『歌ってる!』って思いました。モニはストーリーテラーな部分もあるので『重要な役割のあるキャラクターで参加できてよかった』と思いながら、ずっと肩に力が入ったまま見ていました」 ――楽曲については、いかがでしたか。 「歌うのはすごく難しかったです! 最初に曲を聞いた時は『これ、俺に歌えるのかな……』と思っていたのですが、役から離れて聞くと『楽しくて歌いたくなる曲だな』と思いました。どの立場で聞くかによって曲の印象が『こんなにも違うのか』と驚きました(笑)。 歌については『現代的にならないで』と言われていました。この作品は場所や時代は明言されていないのですが、古くからの文化を大切にしているシーンも多く見られるので、“現代っぽさ”はいらないということだったんだと思います。『この楽曲を声だけで表現するにはどうすればいいんだろう』とたくさん考えましたし、別のドラマの撮影中だったこともあって、朝の5~6時にずっと聞いていたことも思い出します。 歌えるようになると、結構軽く歌えるんです。難易度の高い曲でも歌い続けていると歌えるようになる、みたいな。楽しいと思える楽曲が多いので、どの曲もおすすめしたいです!」 ――モニはモアナとマウイに憧れを抱いている青年です。小関さんから見て、モアナの魅力やモニの印象を聞かせてください。 「前作から3年たった設定ということもあってモアナは成長しているし、モトゥヌイ島でのモアナの存在感の強さが増して、モアナを見る周りの目も変わっていることを実感しました。 モニは新キャラクターでモアナと一緒に育ってきたと思うので、自分なりに解釈を探しました。同世代のモアナやマウイへの憧れがすごく強くて、かわいらしい愛されるキャラクターを演じていて楽しかったです」 ――モアナとともに冒険に出る中で、くじけそうになった時に仲間同士で支え合うシーンも印象的でした。小関さんが、くじけそうになった時はどのように乗り越えるのか教えてください。 「僕が落ち込むのは作品についてだけで、人間関係とかで悩むことがあっても、ふわっと忘れてしまうことが多いです。作品に関しては『限られた時間で自分の思うものを表現するための時間が欲しい』と悩みます。でも、そういう時は『これを乗り越えたら、こういう完成形になるんだろうな』と完成した作品ややり切った自分の姿を想像するのが1番パワーをもらえるし、立ち直りが早いです。 悩むこともありますが、悩んでいるということはもう次につながっているし、進んでいると思っています。なので、悩むことはあるけど、落ち込むことはあまりないです」 ――モニは絵を書くことや伝説好きで、明るく元気なキャラクターです。小関さんが「元気で居続けるためにやっていること」を教えてください。 「僕はとにかく寝ます。睡眠欲がすごくて寝ないとダメな方なのと、うまくいかないことがあったり、気分が乗らない時でも寝ると大体良くなります。5~10分寝るだけでもパワーを発揮するので、舞台の昼公演と夜公演の間でも寝ることが多いです。寝てしまうと声や体も寝てしまうという人もいるのですが、僕は寝た方が圧倒的にエネルギーが爆発します」 ――最後に、この作品を通して伝えたいこと、楽しみにしている方に向けてのメッセージをお願いします。 「モアナの姿を見ることでエネルギーをもらえる人は多いと思います。モアナはみんなからの言葉に背中を押されながら行動に移していくリーダーではあるけれど、威張ることはしないし、すごく頼れる存在です。そんなモアナから、性別・年齢問わずにみんなが勇気をもらえて『自分もモアナみたいに』と純粋に思える作品です。 そのモアナのパワーこそがこの作品の1番の魅力であり、1番の伝えたいことだと思います。あとは、それぞれのキャラクターのせりふに込められたメッセージにも注目してほしいです!」
ENCOUNT編集部