GG賞同時受賞6度の名コンビが限定復活!! “アライバ”が語る二遊間の話
2000年代にゴールデン・グラブ賞をそろって6度受賞するなど、堅守でリーグ優勝4度、日本一1度に導いた、中日“アライバ”コンビが誌面で限定復活だ。ともに指導者となった2人が語り合うのは、もちろん慣れ親しんだ「二遊間」について。番外編ではアマチュア選手にぜひ聞いてほしい技術解説も。 取材・構成=牧野正、坂本匠 写真=BBM イラスト=横山英史 A. 「セカンドに打てる選手を置く流れがある」(井端) 「シンプルだけど、とても難しい問題」(荒木) 荒木 すごくシンプルなテーマですけど、一番難しい問題ですね。 井端 その適性を見極めて、守らせてあげるのが指導者の役割かな。ショートは三遊間の打球を逆シングルでギリギリ捕るような場合を除いて併殺を含め順な動きが基本。つまり、一連の流れでスローイングまで持っていける。 荒木 セカンドは正面から二塁ベース寄りの打球は逆の動きになります。前に行くダッシュ力や肩の強さはセカンドもショートもどちらも必要だと思うんですけど、捕ってから一塁に投げる前に、一つ“間”を空ける必要がある場合も多い。ショートは基本的にはどんな打球でも捕ってすぐに投げないと一塁で間に合わなくなる。捕ってすぐに投げられるのか、少し間を空けたほうが投げやすいのか、この部分にも適性が出ると思います。間を空けると、スローイングがおかしくなる選手もいますからね。そこの見極めかなと。 井端 吉川尚輝(巨人)がそうだった。アマチュア時代はショート一筋で、プロに入ってからセカンドをやらせることになったけど、足も使えるし、どうしてもクセづいているから、捕ったら急いで投げようとする。まだファーストがベースに着いていないのにね。「落ち着こう」というところから始めたね。今や12球団でもトップクラスのセカンドに成長しつつあるけど。 荒木 プロのセカンドって、大体アマ時代は・・・
本文:6,682文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール