【伊原春樹コラム】第3回現役ドラフトで13選手が移籍 阪神が巨人から獲得した畠世周は殻を破る可能性大
今季は一軍登板が1試合に終わった畠だが、ボールに力はある[写真=兼村竜介]
【伊原春樹の野球の真髄】 今年で3回目を迎えた現役ドラフト。殻を破ることができない選手に環境を変えて、飛躍のチャンスを与える制度だが、一定の成果を得ているという評価を与えてもいいと思う。成功例は何と言っても大竹耕太郎(阪神)と細川成也(中日)だ。いずれも2022年の第1回現役ドラフトでソフトバンク、DeNAから移籍した。大竹は23年に12勝、24年に11勝をマーク。細川も22年に24本塁打、23年に23本塁打を放ち、もはやチームになくてはならない存在となっている。 12月9日にオンラインで行われた今年は初めて2巡目指名が成立するなど13選手の移籍が決定。その中で確実に戦力となってくれそうなのは阪神が指名した畠世周だろう。17年、近大からドラフト2位で巨人入団。1年目は13試合登板で6勝4敗、防御率2.99をマークしたが、その後は度重なる故障で一軍に定着できない。21年に主にリリーフで自己最多の52試合に登板し、4勝3敗1セーブ11ホールド、防御率3.07とフル回転。だが・・・
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週刊ベースボール