リラックスした様子で体を動かす長友（左）と遠藤（撮影・足立雅史）

　日本代表は13日、さいたま市・埼玉スタジアムでワールドカップ（W杯）北中米大会アジア最終予選オーストラリア戦（15日、埼玉スタジアム）に向けて調整した。報道陣には冒頭15分が公開された。 　DF長友佑都（38＝FC東京）は、引き締めの重要性を強調した。 　自身5度目のアジア最終予選で3連勝と最高のスタートを切った。オーストラリア戦に向けて「自信を持つことはいいんですけど、過信にならず、油断しないことが非常に大事になってくるなと思いますね」と試合に向かう心得を語った。 　前回は1勝2敗と崖っぷちの状態でオーストラリアとの第4戦を迎えたため、3年前とは全く違う雰囲気だという。それでも「雰囲気がいいで終わってはいけないんで、そことまた気持ちを引き締めることだったり、危機感を持つことはまた別問題」と油断は一切無い。 　自信を過信にしない。そのためには強い向上心が重要になる。熾烈（しれつ）なレギュラー争いの中で、スタメンを勝ち取るために気の抜けたプレーができない状況をチームでつくり出すことを求めていきたい。 　自身は9月から3試合全てでベンチ外となっている。悔しさを胸に持ちつつ、「誰もができないからこそ、僕はここにいると思ってますね」とチームが勝つための役割を全うしている自負がある。ピッチに立ちたい思いは強く、サウジアラビア戦では、日の丸を聞いて身震いがしたという。「僕の目標は次のW杯にあるんで、まずそのためにはチームが勝たなきゃいけないし、W杯に出場しなきゃいけない、このチームを勝たせなきゃいけない。それはどんな役割であっても、自分の目標や夢をかなえるため」とチームのために全力を尽くしている。【佐藤成】