⚽静岡学園2年連続、15度目V 浜松開誠館に2-0 全国高校サッカー選手権静岡県大会
第103回全国高校サッカー選手権静岡県大会(県サッカー協会、県高体連、静岡新聞社など主催)は16日、袋井市のエコパスタジアムで決勝を行い、静岡学園が浜松開誠館を2-0で下して2年連続15度目の優勝を果たした。新人戦、県総体に続く3冠は2021年以来3年ぶり。全国大会は12月28日の開幕で、組み合わせ抽選会は11月18日に行われる。 【表】決勝トーナメント組み合わせ ▽決勝 静岡学園 2(1―0 1―0)0 浜松開誠館 ▽得点者【静】乾(なし)、天野(なし) 【評】終始優位に試合を進めた静岡学園が2―0で浜松開誠館に完勝した。 静岡学園は前半から個々の能力で上回りボールを支配。21分にFW乾がルーズボールをDFと競り合いながら決めて先制すると、35分にもMF篠塚がバー直撃弾を放った。 後半も大きな流れは変わらず、終了間際にはMF天野がロングシュートでダメ押し点を挙げた。浜松開誠館はMF森下を軸に速攻を狙ったが、最後までゴールが遠かった。
静学盤石、攻守で圧倒 パス、ドリブルで攻め貫く
攻守で圧倒し、盤石の強さで静岡学園が連覇を果たした。浜松開誠館の激しいプレスをはねのけ、パスとドリブルで攻め込むスタイルを貫き完勝。チームを統率したDF岩田副主将は「簡単な試合ではなかったが、皆が勝利への気持ちを前面に出せた結果」と目を細めた。 プレミアリーグと夏の全国総体で積んだ経験が自信となって決勝の舞台で現れた。ボール保持率で上回り主導権を握ると、前半21分、FW乾の先制弾で流れをつかんだ。35分にもDF望月がミドルシュートを放ち、相手GKがはじいたこぼれ球にMF篠塚が反応したが、惜しくもバー。連続してゴールに迫り、攻撃の手を緩めなかった。 後半から攻勢を強めた相手に対しても、中盤の球際で競り勝ち攻撃の芽を摘んだ。追加タイム2分には、MF天野がこぼれ球を拾ってダメ押しのロングシュート。突出したタレントはいなくても、総力を結集し2年連続で栄冠をつかんだ。 去年の全国選手権は2回戦で敗れた。「強豪との差を埋めるために、球際の強さなど意識を高く持ってやる」と天野。目標に掲げる全国優勝へ気を引き締めた。