『デススト』5周年展覧会リポート。渋谷PARCOに現れた配送センターには開発資料などファン必見の展示が目白押し。再現度120%なコラボメニューも要注目
ゲームクリエイター・小島秀夫監督が手掛け、全世界で熱狂的な配送人たちを生み出したアクションゲーム『DEATH STRANDING』(デス・ストランディング)。 【記事の画像(41枚)を見る】 待望の続編発売も控えている本作は、2024年11月8日で発売から5周年を迎えた。そのアニバーサリーなタイミングを祝う記念イベント“DEATH STRANDING 5th Anniversary Exhibition & Popup”が開催。 渋谷、名古屋、心斎橋の3つのPARCOにて行われる本イベントは、これまでに一般公開されていない貴重な制作資料の展示をはじめ、ポップアップショップ、特別コラボメニューなどが楽しめる。 今回、渋谷PARCOでのイベントスタートに先駆け、メディア向け内覧会が実施された。本記事では、その模様をリポートしていく。 依頼:渋谷配送センターで『デススト』を体験しろ まず紹介していくのは、さまざまな展示で『デス・ストランディング』の世界観を堪能できる展覧会。ゲーム内で何度も足を運ぶことになる配送センターをイメージしており、無機質ながらどこか安心できる、あの空間が再現されている。 入り口付近ではスマートディスプレイ“Atmoph Window Yo”に配送センター内の映像が映し出されている。 各所にアタッシュケースやボックスが配置されている。つい拾いたくなる……。 中に入るとまず目に入るのは、主人公であるサム・ポーター・ブリッジズの巨大スタチュー。サムの表情をはじめ、スーツや各部位の質感の違いなども緻密に再現され、非常に高いクオリティーで立体化されている。リアルなサムを近くでじっくり眺めるチャンスだ。 壁には、開発に使用されたと思われる脚本やカット割り、管理表など、ここでしか見られない資料がずらり。コンセプトアートも並べられており、見ごたえバツグンだ。 ※なお、開発資料など一部展示は撮影NG。 ガラスケースには、ゲーム内アイテムのプロップや、各キャラクターの設定画が展示されている。まさに『デススト』博物館といった感じで、順に見ていくだけでウキウキな気分になってくる。 このダイナミックな筆使いとタッチ……たまらない。 貴重なサイン入りのBBポッド。 手錠端末とアメリのネックレス。実際に目にすると「おお……」とつい感嘆してしまう。 『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』に登場するドールマンや、トレーラーに登場したアイテムも。 何やら気になるオブジェクトといっしょに、ルーデンスはお正月仕様の“龍デンス”になっていた。 サムのジャケットと、クリフ役であるマッツ・ミケルセン氏のサイン入り衣装。会場では向かい合う位置に飾られており……粋な配置にとてもグッときた。 展示会場は本当に見ごたえ満点で、『デススト』ファンにはぜひ訪れてほしい内容となっていた。 さらに、ポップアップショップでは本イベントオリジナルアイテムをはじめ、さまざまなグッズを購入可能。商品のラインアップなどは以下の記事をチェック。 依頼:再現度の高すぎるコラボメニューを堪能しろ 展示会場近くに位置する、ジビエ・昆虫料理が楽しめる居酒屋“米とサーカス”にて、コラボメニューが販売。 ゲームの思い出を振り返りながら食べられる、世界観を表現した内容となっており、一品一品に相当なこだわりが感じられた。依頼名にちなんだメニュー名になっているのもおもしろい。担当者の方に各メニューのコンセプトなどをうかがったので、そちらを交えつつ紹介していこう。 【依頼No.327】時間内に新鮮なクリプトビオシスを届けろ いちばんに目を引く、クリプトビオシスと瓶を再現したメニュー。白玉粉や白あん、プルーンで作られており、ほどよい甘さで美味しくいただけた。足がコリコリしているのが、クリプトビオシスの食感を感じられて楽しかったポイントだ。 担当者によると、プレイステーション公式企画である“ゲーム飯”で取り扱われたものを参考にしつつ、オリジナル要素を加えているとのこと。また、瓶の中身も、サンゴをイチゴ味のポッキー、土台はチョコチップで表現している。 パーツを手作業で丁寧に組み合わせながら作成されている、まさにこだわりの逸品。1日5食限定に限られてしまうのも納得のクオリティだ。 【依頼No.66】[至急]ピーター・アングレールへ、焼きたてのピザをなにがなんでも届ける 印象に残っている人も多いであろうピザは、パッケージデザインもゲームそのまま。スタンダードかつ味わい深い出来に仕上がっていた。とくにチーズはこだわっているとのことで、モチモチな食感がとてもグッド! 新鮮な肉のステーキ BTの手形ソースを添えて 鹿肉のステーキに、黒ゴマソースでBTの手形を再現。ジビエ料理を出すお店であること、オープニングに鹿が登場していたことから着想を得たメニューとのこと。 筆者は鹿肉を口にするのがはじめてだったのだが、思っていたほどクセが強くなく食べやすかった。今後ハマりそうな予感。 タールベルトを渡りきれ 烏賊のBTとカニ入り ゲーム内でも印象的なタールベルトをモチーフとしたシーフードカレー。タールをイカ墨カレーで表現しているのだが……すんごく黒い。本当に黒い。イメージ通りである。 ほんのりピリ辛な漆黒のタールの海をかき分けると、中からBT、もといイカが大胆に出現。また、ゲームにもよく登場するカニのほぐし身が加えられている。 スペシャルコラボドリンク_SAM AMELIE サムとアメリ、ふたりをモチーフとしたコラボドリンクも用意されている。 サムは深い青カラーのなかに、BBをイメージした黄色のオレンジシャーベットが浮かんでいる。下が濃い青、上が鮮やかな青の2層になっており、混ぜると全体が濃い色に。これは、ストレスを与えるとポッドが黒くなるBBを再現しているそうだ。また、ストローはオドラデクのように先端が分かれているのもユニーク。 アメリは赤いドレスのカラーに、金色のネックレスを金粉で表現。ふたつを並べると、感慨深い気持ちになってくる……。 BRIDGES ENERGY ゲーム内に登場するドリンク、BRIDGES ENERGYはパッケージデザインそのままに登場。 中身は、赤マムシエキスと冬虫夏草エキス(きのこの仲間)を配合した、ゲームの要素を盛り込んだソーダで、飲めばゲームと同じようにスタミナがアップできそうだ。 ほかにも、“【依頼No.349】食用の昆虫を使った新開発の備蓄食料を届けろ”は、ゲームの舞台がアメリカであることから、アメリカミズアブを使用した昆虫料理。タンパク質豊富で栄養価も高く、世界観にもマッチした一品だ。 “【依頼No.589】ユニークな結晶構造のカイラル鉱石のサンプルを届けろ”は、オニオンフライを硬めに揚げ、金粉を振りかけることでカイラル結晶を再現している。 “【依頼No.218】昔懐かしい味付けの高機能栄養食品を届けろ”は、コオロギを練りこんだベースブレッドやジャガイモペーストなどで、ディストピア感溢れる栄養食品を表現。IMAGE]204023 “【依頼No.2】隔離病棟へ処方薬を届ける”は、依頼で配送することになる大統領の処方薬を、コカレロで再現している。 『デススト』を視覚でも味覚でも楽しめるメニューがまさによりどりみどり。自分が印象に残っている依頼で注文を選ぶのも一興だろう。 コラボメニューを注文すると、オリジナルステッカー(全3種)がもらえる。 ここまで紹介したとおり、5周年にふさわしい催しが盛りだくさん。筆者も『デススト』のイチファンとして、心の底から楽しませていただいたことに感謝したい。俺はサムだ!