春風亭一之輔さん、高橋真梨子さん、中尾ミエさんに聞いた「悩んだ時に支えてくれる私の《お守り言葉》」
小さな幸せを見逃さずに、運を引き寄せる人になるには、ただじっと待っているだけではダメ。大切なのはちょっとした行動と、変化を受け入れることです。第一線で活躍を続ける人は、困難が降りかかった時、どのような言葉に後押しされて一歩を踏み出し、運を引き寄せてきたのでしょうか。それぞれの珠玉の一言を紹介します * * * * * * * ◆「命までとられるわけじゃあるまいし」……春風亭一之輔さん(落語家) 私が色紙にサインする時にいつも添えてる一言。 何かに追い詰められても、この言葉を唱えれば前向きになれる。真打に昇進した時、『笑点』のレギュラーを受けるかどうか悩んだ時も、「ま、失敗しても殺されるわけじゃないや」と開き直ったら気が楽になった。 基本的に慎重な性格なので、この言葉は自分を一回り大きくしてくれたような気がします。 人間いつか必ず死ぬので、やるだけのことをやって生きていこうと思っています。
◆「人生は学校である そこでは幸福よりも不幸のほうがよい教師である」 …… 高橋真梨子さん〈正しくは、はしご高〉(歌手) 写真家の立木義浩さんから教えていただいた言葉です。 満ち足りた環境より、人生におけるつらく不幸な、または悲しい経験が自分を成長させてくれると思って頑張ってきました。 失敗や挫折から学ぶことは多いですし、その経験から他者の気持ちに少しでも寄りそうことができるのではないかと感じています。
◆「この世は修行の場」…… 中尾ミエさん(歌手・女優) 丹波哲郎さんからいただいたお言葉です。この世で修行していれば、あの世で楽しく過ごせる、と。 嫌なことやつらいことがあっても「あ! 今、神様が私に試練を与えているのだ」と思うと、素直に受け入れられるようになりました。 生きている限り、そういった出来事は避けられないとは思いますが、自分に足りない部分なんだと思えば気が軽くなりますよ!
婦人公論編集部