プラン変更で東京学館に勝利「選手たちもこの一戦を楽しみにしています」あす市立船橋がライバルと千葉頂上決戦に挑む
6月12日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選の県大会準決勝が行われ市立船橋が延長戦の末に2-1で東京学館を下し決勝進出を決めた。 【フォトギャラリー】市立船橋 vs 東京学館 「安心しました。目指しているところはここじゃなかったので、次のステージに進めたことが良かったです」とこの日指揮を執った中村健太コーチは胸を撫で下ろした。 前半早い時間帯に先制した市立船橋だったが、その後東京学館のハイプレスに苦しみ失点。延長戦までもつれるも、延長前半終了間際にロングボールを空中戦で競り勝ち、こぼれ球をFW9伊丹俊元(3年)が左足ボレーでゴールネットに突き刺し激戦に終止符を打った。 「空中戦ではなくボールを握って、自分たちのペースで試合を進めたかった」(中村健太コーチ)というゲームプランのもと、選手を起用。しかし、東京学館の勢いに押され当初のプランを遂行できず前半のシュートはわずか2本に終わった。 「(当初のプランが)うまくいかないなら、パワー勝負をやり合おうと。実際にはそれが苦手なわけではないし、やり合った方が選手たちもはっきりしていいかな」と指揮官は急遽プランを変更。途中からは真向勝負で戦い見事に勝ち切った。苦しみながらも勝利を収めた選手たちを指揮官は「苦しい状況でも持ちこたえるだけのメンタリティーが主将を中心に出てきている」とたたえた。 昨年の市立船橋は令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)でベスト8、第102回全国高校サッカー選手権大会では3位という好成績を残したが今シーズンの高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2024 EASTでは未だ未勝利で最下位と苦しい状況が続く。そんな状況でも選手たちは下を向くことなく、チーム全体が前向きにまとまり勝利を目指しているという。 決勝の相手は県内の最大のライバルで、プレミアリーグEASTで首位を走る流通経済大柏だ。「逆にやりやすい状況だと思っています。こっちはチャレンジャーとして思いきっ切ってぶつかって行きます。選手たちもこの一戦を楽しみにしていますよ」と全国をかけて戦う一戦を待ち望んでいた。 (文・写真=古部亮)