楽天6連敗で5位転落。梨田監督「連敗のことを考えないようにしたい」
これで泥沼の6連敗。借金は2となり5位に転落した。 連敗について聞かれると、梨田監督は「先に1点を取っていれば変わっていたゲーム。連敗は考えないことにしたい。マスコミ、ファンの方は、そうはいかないのでしょうが」と、意外に明るい表情で語った。 梨田監督は、2-2の同点で迎えた9回には、後攻めのホームチームは、先にストッパー起用というセオリーを無視して金刀を使い、延長10回に松井裕をぶつけた。 2人は見事に無失点に切り抜けたが、この起用法について梨田監督は、「前に同じようなシチュエーションで松井を使って勝ちがつかなかった。金刀の状態もよかったし、松井のモチベーションを維持をするためにも、そういう使い方は避けたかった」という。 6連敗の中にも、トンネル脱出の布石をしっかりと打っているのが、過去に近鉄、日ハムで優勝を経験している梨田監督の先を見据えた手腕だろう。 それでも、勝ちゲームを落としたのは痛い。先発から辛島が抜け、中継ぎも信頼のおける投手が1枚足りない。一方打線も、岡島、今江を故障で欠く非常事態に、ベテランの松井稼と、新外国人のゴームスの3人に一向に上昇気配がない。そろそろこの2人には、決断を下さねばならない時期には来ている。 危機感は感じていますか? 梨田監督にそう問うと、「途中まで連敗を脱出できるペースだったんだけどなあ。危機感? もちろん」と表情を引き締めた。楽天が正念場を迎えている。